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飯尾宗祇筆書状

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人物
年代
制作年 AD15
タイトル
イイオソウギヒツショジョウ
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-001495-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
手書き フォント 美術

飯尾宗祇〈いいおそうぎ・1421-1502〉は、室町時代後期の連歌師。種玉庵・自然斎・見外斎と号す。若くして相国寺(しょうこくじ)に入って修行したが、30歳を過ぎて連歌を志し、宗砌〈そうぜい・?-1455〉・専順〈せんじゅん・1411-76〉・心敬〈しんけい・1406-75〉らに師事した。また和歌を飛鳥井雅親〈あすかいまさちか・1416-90〉、和学の古典を一条兼良〈いちじょうかねよし・1402-81〉、歌学の秘事口伝を東常縁〈とうつねより・1401-?〉から受けた。この歌学の伝授が「古今伝授」の初めで、のちに三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1455-1537〉や牡丹花肖柏〈ぼたんかしょうはく・1443-1527〉に伝えられた。宗祇は諸国を行脚して連歌の興隆につとめ、越後の上杉氏、越前の朝倉氏、周防の大内氏などをたびたび訪ねて、文化の地方普及に尽力した。また、猪苗代兼載〈いなわしろけんさい・1452-1510〉らと准勅撰集『新撰菟玖波集』(20巻)を撰進したほか、『種玉編次抄』(『源氏物語』の注釈書)や『水無瀬三吟百韻』(肖柏・宗長との連歌集)などを残している。この書状は、懐を広くとった結構で、流暢な筆運びで書かれている。文面によれば、久々の宗祇の上洛を知った近衛尚通が、彼の集(『古今和歌集』)の奥義を聴聞すべく参入をうながしたが、宗祇は所用にまぎれた上に腰痛で、不参を詫びたもの。宛名は、近衛家の諸大夫をつとめた進藤筑後守長泰である。 「罷り上り候とも、参りて申し述ぶべく候処、一両日積もり候用ども取り乱れ、遅々、口惜し候つる処、結句(かえって)、本違い候。腰おこり候て、立居も不自由に候間、参り申さず候。恐れ入り存じ候。仍って、殿下(近衛尚通)御諚(仰せ)の事、尤も身に思出たるべく候。然りと雖も、所労此くの如く候間、申さず候。誠に彼の集は、歌道の奥義に候間、御諚も余儀無く存じ候。取り直す事に候わば、六義などまで申し上げ候て、残りは聞書を御目に懸くべくと存じ候。返すがえす、所労不運此の事に候。次に、南方の三か国不思議の事に候。拝面を以って、斯様の事をも申し承り度きこそ存じ候へ。また御出仕などもなき由、承り候。御心元(許)無く候。恐々謹言。十一月九日宗祇(花押)/見外斎/進藤(進藤筑後守長泰)殿御宿所/宗祇」

罷上候共参可申述候処一両日つもり候用共取乱遅々口惜候つる処結句本たかひ候腰おこり候て立居も不自由候間参不申候恐入存候仍殿下御諚之事尤於身可為思出候雖然所労如此候間不申候誠彼集ハ哥道之奥義候間御諚も無余儀存候取直事候ハゝ六義なとまて申上候て残ハ聞書を可懸御目存候返々所労不運此事候次南方之三ヶ国不思儀之事候以拝面かやうの事をも申承度こそ存候へまた御出仕なともなきよし承候無御心元候恐々謹言十一月九日宗祇(花押)[封]見外斎進藤殿御宿所宗祇

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-001495-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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斯道文庫
キャンパス 三田
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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Letter by Iio Sogi

物理的特性

重量と数量
員数 1幅

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