Object

藤原定家筆書状

Keio Object Hub
人物
年代
制作年 AD13
タイトル
フジワラノサダイエヒツショジョウ
材質・技法・形状
紙本墨書
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-000828-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
褐色 矩形 繊維 木材 手書き

藤原定家〈ふじわらのさだいえ・1162-1241〉は、俊成〈としなり・1114-1204〉の子。極官は中納言・正二位。後鳥羽天皇〈ごとばじょうこう・1180-1239〉に見出だされ、新古今風を確立、鎌倉時代を代表する歌人として、後世の歌壇に及ぼした影響ははかり知れない。『新古今和歌集』『新勅撰和歌集』の撰者でもある。また多くの歌集を書写蒐集した歌学者としても大きな足跡を残した。家集『拾遺愚草(しゅういぐそう)』、歌論書『詠歌大概(えいがのたいがい)』『近代秀歌(きんだいしゅうか)』などを著わした。また、日記『明月記(めいげつき)』は、生真面目な定家の日常生活を知る上で重要な文献である。この手紙は、前日の晩に会えなかった三条実房〈さんじょうさねふさ・1147-1225〉に宛てて、行幸に供奉する時に着ける巡方(ずんぽう)の帯(束帯着用の時の黒漆塗りの革帯。石の飾りが付装され、石帯の一種)の借用を依頼したもの。行間の小字は実房の返事で、20日頃までは出仕できないが、巡方帯はお貸しすると告げている。このような形式の文書を勘返状といい、勘返を加える人物が上位であるのが普通である。この行幸は後鳥羽天皇のものと思われるが、年代を推定する手がかりがないので、双方の年齢・官位は検出しがたい。「夜前、見参を期し候処、御参候はず、返すがえす不審に候。抑も奇恠(=奇怪)の事に候と雖も、去り難き事候に依って、相尋ね候。行幸料の巡方の御帯候はば、申し請け候哉。恐々かしく。三月七日定家/厳旨(御申越しの旨)悦び拝見候。聊か故障(さしさわり)候。二十日比より指し出ずべきの由、思ひ参らせ候。これを借し進じ候。実房」

[*は三条実房の筆]*厳旨悦拝見候聊故障候自夜前期見参候処*廿日比可指出之由思ひ参候御参不候返々不審候抑雖奇恠事候依難去事候相尋候行幸料*借進之候巡方御帯候者申請候哉恐々かしく*実房三月七日定家

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-000828-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

画像
ライセンス

所管・分類など

所管
斯道文庫
キャンパス 三田
URL
基本分類
美術

グループのオブジェクト

OPEN DATADESIGN

Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。

オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Letter by Fujiwara no Sadaie

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
二重箱/古筆了仲極札

識別情報

タイトル(英題)
Letter by Fujiwara no Sadaie

物理的特性

重量と数量
員数 1幅
付属品
二重箱/古筆了仲極札