山科言経筆三首和歌懐紙

- 人物
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作者山科言経
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ヤマシナトキツネヒツサンシュワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
山科言経〈やましなときつね・1543-1611〉は、桃山から江戸時代前期の公卿。山科言継〈ときつぐ・1507-79〉の子。天正5年〈1577〉権中納言に昇進したが、同年に勅勘を蒙り、堺に出奔。慶長2年〈1597〉11月11日に許されるまでの間、本願寺などの庇護を受けながら、家職の有職故実に関する諮問に応じたり、医術を施したりの生活であった。赦免後は、学識を買われ、徳川家康、豊臣秀次らの扶持を得て、慶長7年には、山科家最高位である正二位に叙せられている。また、日記『言経卿記』は、当代の文化、文壇の状況や医療について知る、重要な資料となっている。この懐紙は、元亀2年〈1571〉左衛門督に任ぜられ、天正7年〈1579〉辞任するまで、すなわち、29歳から37歳の間に書かれたもの。三条流の能書である言経の30代の筆跡である。「秋の日、同じく三首の和歌を詠める/左衛門督藤原言経/紅葉空蝉の韓紅の色添へて葉に置く露や秋をみすらむ/暮秋春とてもなすことなくて行く秋を心のくせに惜しみ馴れぬる/忍ぶ恋知る人にあらずば知らじ玉琴の音のみ通ひて挑む心を」
秋日同詠三首和歌左衛門督藤原言経紅葉空蝉のからくれなゐの色そへて葉にをく露やあきをみすらむ暮秋春とてもなすことなくて行秋をこゝろのくせにおしみ馴ぬる忍恋しる人にあらずばしらじ玉琴の音のみかよひていどむこゝろを
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Yamashina Tokitsune
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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