後柏原天皇筆詠草

- 人物
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作者後柏原天皇
- 年代
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制作年 AD15
- タイトル
- ゴカシワバラテンノウヒツエイソウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
後柏原天皇〈ごかしわばらてんのう・1464-1526〉は、後土御門天皇の第一皇子で、第104代天皇。名は勝仁(かつひと)。明応9年〈1500〉、37歳で践祚したが、当時は応仁の乱〈1467~77〉以来の騒乱の時代で、皇室財政は困窮をきわめ、即位式は践祚から20年以上も経過した永正18年〈1521〉、本願寺第9代光兼(実如)らの献金によって実施された。この混乱期にあって、天皇は皇室の権威回復に尽力、朝儀・祭事の再興をはかった。また、詩歌を好み、家集『柏玉集』を残している。能書としても名高く、青蓮院流(尊円流)の流れをくむ後柏原院流の祖とされる。後奈良天皇・正親町天皇・邦高親王らがこの書風を受け継いでいる。「瀧水」を題に二首を詠じ、その批評を乞うべく書写した詠草。筆線の肥痩の変化を巧みに用いる。合点の傍らの加注は、その添削者の加筆。後柏原天皇は、父帝後土御門天皇や三条西実隆に和歌を学んでいる。この加筆は、両者のうちのいずれかであろうが、細字・小字のため、いずれとも決しがたい。「瀧水松風も同じ岩根に吹き落ちて木の間の瀧も(瀧の響きの)よどむとは(も歟)なし/落ちくるも絶えぬ物から夏引のこれや千引の瀧の白糸」
瀧水松かぜもおなじ岩ねに吹落て瀧ひゞきの木のまの瀧もよどむも歟とはなし落くるもたえぬ物から夏引のこれや千引の瀧の白いと
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Draft Kaishi by Emperor Gokashiwabara
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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