瑜伽師地論

瑜伽(ゆが=ヨーガyoga)は解脱・悟りに向けて正しい見方を得るための瞑想や精神統一の実践をいう。ヨーガを通じ、自己の心のあり方を変革することによって悟りに到達しようとする教えを説く、唯識を唱導する学派・瑜伽行派(ゆがぎょうはYogacara school)の根本経典。玄奘〈げんじょう・602-664〉訳の100巻本が代表的なものである。わが国では、南都仏教の主流であった法相宗が唯識派を奉じたため、興福寺・元興寺・法隆寺・薬師寺などを中心にこの経典の書写が行われた。わが国でも奈良時代において、しばしば写されている。天平2年〈730〉2月10日、飛鳥寺僧賢澄(けんちょう)によって写されたもの(石山寺蔵)をはじめ、京都の知恩院、滋賀の石山寺などにまとまったものが残っている。が、これは、それらとは書風の異なるもので、別に書写された中の一巻であろう。巻末に、「天平四年歳次壬申年岡本臣麿」の二行がみられるが、これは本文(経文)とは別筆。吉川弘文館刊の『日本古代人名辞典』(巻第2・420ページ)は、「岡本臣麻呂」の名を掲げ、この経の奥書の記載を採用している。『良訓備忘録』を出典とする。筆跡からみて、奈良・天平時代の写経に間違いない。表紙の装丁(後補)から、室町時代の貴族の信仰として愛玩されたものか。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Yogacara-bhumi Sastra, Discourse on the Stages of Concentration Practice
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1巻
- 材質・技法・形状
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材質 界なし
- 付属品
- 桐箱
来歴
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。