冷泉為益筆書状
- 人物
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作者冷泉為益
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- レイゼイタメマスヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
冷泉為益〈れいぜいためます・1516-70〉は、室町時代後期の公卿・歌人。上冷泉家の当主為和〈ためかず・1486-1549〉の子。法名は秀覚。正二位・権中納言に進む。とくに歌人として知られ、後奈良天皇〈ごならてんのう・1497-1557〉の寵幸も厚かった。が、正親町天皇〈おおぎまち・1517-93〉の治世になると、飛鳥井家歌道が重用され、冷泉家歌道は冷遇された。この処遇に対して、正親町天皇に愁訴した「為益卿文」が残っている。永禄5年〈1562〉には権大納言を辞して、同8年、父の縁故で、駿河に下向、古典文化に理解を示した今川氏のもとに身を寄せたという。元亀元年8月、55歳で病没した。この手紙は、その仔細は不明ながら、相手(牧野三郎右衛門)との面会の日取りについての返答。13、14の両日はいずれも所用にて叶わない、15日に参上する旨を申し送る。この時、為益は住居の普請中とみえて、「手前作事」「畳出来……」の文言がそれを示唆する。宛名の「牧三右」は、牧野三右衛門を名乗る人物と思われる。駿河の今川氏親〈いまがわうじちか・1473-1526〉の家臣、連歌を能くした牧野成時〈まきのしげとき・?-1506〉を想定するが確証はない。為益は、書流史上において「尊鎮流」に挙げられ、現存の短冊などにはまさしく尊鎮流の書風を示している。が、この手紙の書風は、一見して、家祖藤原定家の定家流そのものである。典型的な定家流を書いた父為和の影響が色濃く見て取れる。「貴札本望に存じ候。昨日御出の由承り候。其の刻、他出いたし御目に懸かれず、御残り多く存じ候。一、十四日、五日の中、玉案への儀、十四日は精進候間、五日に参り度く候。又、十三日に其の方へ参り候への由、是も精進、又、手前作事も出来せず候間、参るまじく候。一、畳出来の由、祝着申し候。やがて急ぎ急ぎ参るべく候。一、江戸の衆へ、内々申され候由、祝着申し候。御茶申し入るべく候。猶、庄三へ申し入れ候。かしく。猶々、文の中の物二、慥かに請け取り申し候。則ち書物返し申し候。庄三へ申し入れ候。以上。四月九日牧(野)三(郎)右(衛門)殿返事」
猶/\文ノ中ノ物二慥請取申候則書物返し貴札本望存候昨日申候猶庄三へ御出之由承候其刻他出申入候以上いたし不懸御目御残多存候一、十四日五日之中玉案へ之儀十四日ハ精進候間五日ニ参度候又十三日ニ其方へ参候へ之由是も精進又手前作事も不出来候間参間敷候一、たゝミ出来之由祝着申候やかて急々参へく候一、江戸衆へ内々被申候由祝着申候御茶可申入候猶庄三へ申入候かしく四月九日 (花押)牧三右殿返事
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Reizei Tamemasu
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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