大般若経巻第九三(薬師寺経・魚養経)

- 人物
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作者伝朝野魚養
- 年代
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制作年 AD8
- タイトル
- ダイハンニャキョウマキダイ93(ヤクシジキョウ・ギョヨウキョウ)
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
これは、『大般若波羅蜜多経』の巻第九三の1巻。「薬師寺経」として伝わる。料紙・書風・軸(撥型軸)など、「薬師寺経」と共通する特徴を兼ね備える。が、「薬師寺経」に通常あるべき「薬師寺印」「薬師寺金堂」の墨印のみが見えない。もともと、「薬師寺経」はもと元興寺の十輪院に伝わり、後世に薬師寺に施入されたものに墨印が捺されたといわれる。すなわち、この1巻は、その薬師寺の伝来を経ない経巻であったといえる。これらは、能書で知られる朝野魚養(生没年未詳)の筆と伝えられていることから「魚養経」とも呼ばれる。が、およそ10人以上の別種の書風が確認されているので、合筆書写により完成したものと知る。「称徳天皇勅願一切経」(神護景雲2年〈768〉)発願)のなかに、同筆と思われる経巻があることから、この「大般若経」も同じく奈良時代後期(宝亀元年〈770〉ころ)に、同写経所において書写されたと思われる。『大般若経』(大般若波羅蜜多経)は、「般若波羅蜜」(完成された最高の智慧)を説く多くの般若経典群の総称で、全600巻から成る。あらゆる仏典中で最大規模の経典。唐の玄奘の訳。『法華経』とおなじく写経の功徳を説き、さらには、この経典を供養するものは諸の神によって常に護られると説くことから、わが国においては、奈良時代から平安・鎌倉時代へと、時代を通じて、しばしば書写された経典であった。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Dai-Hannyakyo Vol.93 (Yakushiji Sutra)
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1巻
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