荒木素白筆書状

- 人物
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作者荒木素白
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- アラキソハクヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
荒木素白〈あらきそはく・1600-85〉は江戸時代初期の書家。烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉の家臣で、その影響下に習書に心を潜め、初めは大師流(弘法大師の書流)を習い、のち平安時代の上代様の美に魅かれ、古筆の模写にも励んだため、上代様中興の祖と仰がれた。文中、「法雲院屋敷」とあるのは、洛北仁和寺近隣の禅寺法雲院のことで、烏丸家累代の菩提寺であった。「種々御地走之段」とあるのは、その屋敷(領地)の紛争をめぐって、相手方(不明)が、いろいろと骨折りをしたことに対する謝意をこめている。また、文面に登場する「尊公」とは烏丸光広のこと。日付に「閏四月」とあることによって、この手紙が書かれたのは、寛永3年〈1626〉4月29日と判明する。素白27歳であった。「此中、法雲院の屋敷の義、種々、御馳走の段、別して、忝く存じ候。如何様とも、御意に任せ候間、弥よ相い調い候様に頼み奉り存じ候。相い済む事に候て、早々御礼に参るべく候。少しも成る事に候はば、広く望み申す事に候。如何様にも尊公(烏丸光広)へ任せ置き申し候。拙子(素庵)は宗俊(不詳)へ申し入れ候。恐惶謹言。壬四月二十九日(花押)」
此中法雲院屋敷之義種々御地走之段別而忝存候如何様共任御意候間弥相調候様ニ奉頼存候相済事ニて早々御礼ニ可参候少も成事ニ候者広ク望申事ニ候如何様ニも尊公へまかせ置申候拙子者宗俊へ申入候恐惶謹言壬四月廿九日(花押)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Araki Sohaku
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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