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近衛基熙筆書状

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人物
年代
制作年 AD17
タイトル
コノエモトヒロヒツショジョウ
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-001933-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
手書き フォント モノクロ スロープ

近衛基熙〈このえもとひろ・1648-1722〉は、江戸中期の公卿。父は関白尚嗣(ひさつぐ)、母は後水尾天皇の皇女昭子内親王。内大臣・右大臣・左大臣を経て、元禄3年〈1690〉従一位・関白を極めた。のち、宝永6年〈1709〉には太政大臣に進んだ。和歌のほか諸芸に通じたが、とりわけ書道においては、平安朝の名筆を規範とする上代様の奥義に達し、復古和様の先駆をなした。書状の相手(不詳)は、基熙から近衛家伝来の旧記(記録文書)を借り受けて写本に余念がなかったようである。昨日は8冊分の受け取りを報じ、さらに今日は、引き続き次の10冊を貸し与えるという。相手の速写ぶりに驚きを隠さない。加えて、後水尾法皇(慶安4年〈1651〉5月出家、延宝8年〈1680〉8月崩御)の修学院離宮への御幸に御伴して夜になって帰宅したために、処理が1日延びたことを弁明する。整然とした上代様の遺墨が多いなかで、この1通には、比較的おおらかな筆致が見える。基熙20代後半の筆跡か(後水尾天皇崩御の年、基熙33歳)。「昨日は、旧記八冊返し給い、慥かに落手候。則ち十冊借し(=貸す)進め候。毎々、早速の出来(返進)驚き入り候。昨日は、法皇、修学(修学院離宮)に御幸の間、供奉せしめ、晩来帰宅、即答能わず本意を失い候なり。謹言。/追啓。此の紙慥かに給事中(少納言の唐名)に伝え給うべく候也。三月十四日基熙」

追啓此紙可慥傳給事中給候也昨日者旧記八冊返給慥落手候則十冊借進候毎々早速出来驚入候昨日者法皇御幸修学院之間令供奉晩来帰宅不能即答失本意候也謹言三月廿四日基熙

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-001933-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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ライセンス

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所管
斯道文庫
キャンパス 三田
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基本分類
美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Letter by Konoe Motohiro

物理的特性

重量と数量
員数 1幅

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タイトル(英題)
Letter by Konoe Motohiro

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員数 1幅