尊悟入道親王筆書状

- 人物
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作者尊悟入道親王
- 年代
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制作年 AD14
- タイトル
- ソンゴニュウドウシンノウヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
尊悟入道親王〈そんごにゅうどうしんのう・1302-59〉は、伏見天皇〈ふしみてんのう・1265-1317〉の皇子で、尊円親王〈そんえんしんのう・1298-1356〉の4歳違いの弟にあたる。はじめ平等院に入る(後に後平等院宮と称せられる)。正和2年〈1313〉に落飾、名を尊悟と改め、円満院に住した。のち、園城寺長吏に3度、ならびに熊野三山検校に補せられ、正平11年〈1356〉には天王寺別当となり、学僧として活躍した。延文4年〈1359〉、58歳で没(『三井続灯記』)。この書状は、かねて依頼されていた、屏風に貼る色紙の揮毫について申し送ったもの。依頼者が示し送った草本によれば、色紙は一行ずつ整然と書き出しを揃えて書かれてあったが、尊悟親王は、これを新しいスタイルの散らし書きにしてもよいかと尋ねている。宛名を欠く代わりに「尊答」と記すのは相手を畏れ敬って名を書かないしきたりで、尊んで謹みお答えするという意である。兄の後伏見天皇〈ごふしみてんのう・1288-1336〉あたりにあてて差し出したものではないかと考えられる。女筆を思わせる清澄で優雅な筆線で、父伏見天皇の書に共通する趣が見てとれる。草書の背景に、文章の薫陶がうかがわれる筆致である。「尊札、拝見せしめ候。仍って色紙の儀、此の間は所労仕り候ていとど成しがたく候て、打ち過ぎ申し候。但し、御急ぎの事候わば、今日、何と成りとも仕り候べく候。先日も申し入れ候か。本の如くすぐに書き申し候べき哉。但し、散らしても苦しからざる御事に候哉。此も御意を得らるべく候。かしく。尊答/尊悟」
尊札令拝見候仍色帋之儀此間者所労仕候ていとゝ成かたく存候て打過申候但御急之事候ハゝ今日何と成共仕候べく候先日も申入候歟如本すぐに書申候べき哉但ちらしても不苦御事候哉此も可被得御意候かしく
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識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Princely Priest Songo
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- 重量と数量
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員数 1幅
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