高三隆達筆書状

- 人物
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作者高三隆達
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- タカサブリュウタツヒツショジョウ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
高三隆達〈たかさぶりゅうたつ・1527-1611〉は、堺の薬種商の家に生まれた。日蓮宗の僧となるが、後に還俗。書に巧みで、堺の町において、隆達は千利休〈せんのりきゅう・1522-91〉・曾呂利新左衛門〈そろりしんざえもん・生没年未詳〉とともに書道の上手として謳われた。小歌の名人として聞こえ、その節は隆達節(りゅうたつぶし)と呼ばれた。隆達は家業のかたわら貴人豪家に呼ばれて美しい艶のある声で小歌を歌い、また、それを自筆で書いたものも多く残している。伏見城の能舞台では細川幽斎〈ほそかわゆうさい・1534-1610〉の鼓に合わせて小歌を歌い、豊臣秀吉〈とよとみひでよし・1536-98〉たちの喝采を浴びた。隆達の書は、「堺流」(牡丹花肖柏〈ぼたんかしょうはく・1443-1527〉の書流)の流れをくむもの。85歳で没した。この手紙は、惜しくも宛名を欠くが、文面によれば茶の湯に招かれた相手方に対する礼状。当日、音に聞く天下の名物道具どもを拝見して洗眼の思いに満足した様子が彷彿とする。礼手紙に添えて彼が得意の小歌の歌詞を申し送っている。傍点は、その節を示すものである。「先日、参り候処に、天下の道具拝見申し候。満足、これに過ぎ候。しからば小歌、又一つ出来候。貴所へ能く相伝申し度く候。猶、面を以って申すべく候。恐惶かしく。以上。五月十日葛城山の雲の上人を云々雲の上人を」
以上先日参候処ニ天下道具拝見申候満足過之候然者小哥又壱つ出来候貴所へ能相伝申度候猶以面可申候恐惶かしく五月十日(花押)かつらき山の雲のうへ人を云々くものうへ人を
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Takasabu Ryutatsu
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 二重箱/添状1/極札2(1つは了仲)/読み下し/解説コピー
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