清巌宗渭筆「一」一大字
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- 人物
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作者清巌宗渭
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- セイガンソウイヒツイチイチダイジ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
清巌宗渭〈せいがんそうい・1588-1661〉は臨済宗大徳寺派の僧。自笑子・孤陋子と号す。近江(滋賀県)の人。はじめ、大徳寺の玉甫紹琮〈ぎょくほじょうそう・1546-1613〉に参じ、のち賢谷宗良〈けんこくそうりょう・1557-1621〉についてその法を嗣ぐ。寛永2年〈1625〉、後水尾天皇〈ごみずのおてんのう・1596-1680〉の勅命により大徳寺第170世にのぼり、高桐院(こうとういん)に住した。次いで、南宗寺に住し、徳泉(とくせん)・臨江(りんこう)両庵を開創したほか、諸国に諸寺を開いた。慶安2年〈1649〉、将軍徳川家光〈とくがわいえみつ・1604-51〉の命により、沢庵宗彭〈たくあんそうほう・1573-1645〉没後の江戸・東海寺に住した。寛文元年〈1661〉には後西天皇〈ごさいてんのう・1637-85〉より清浄本然禅師の号を賜った。書画に優れること名高く、南宋の張即之〈ちょうそくし・1186-1266〉や虚堂智愚〈きどうちぐ・1185-1269〉の書風を学んだといわれる。ここにいう「一」は、単なる数字ではなく、存在する一切のもの、すなわち万物がそこから生まれ、またそこに帰るところの唯一絶対なるものをいう。「万法一に帰す、一何れの処にか帰す」(『趙州録』)、「一に多種有り、二に両般無し」(『碧巌録』)、「万物は一を得て以て生ず」(『老子』)というように、万物の始源であり、かつ宇宙の大生命を意味する。気迫に満ちた、じつに堂々とした書で、数多い清巌の遺墨の中でも出色勁抜の存在といえよう。
一清巌宗渭書(印「清巌」)
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- タイトル(英題)
- Huge Character of the Number One Calligraphed by Seigan Soyi
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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