木庵性瑫筆一行書
- 人物
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作者木庵性瑫
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- モクアンショウトウヒツイチギョウショ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
木庵性瑫〈もくあんしょうとう・1611-1684〉は、江戸時代初期の黄檗宗(おうばくしゅう)の僧。明国福建省泉州の人。19歳のとき出家。やがて黄檗山の隠元隆琦〈いんげんりゅうき・1592-1673〉のもとで修行、のち印可を受ける。隠元が日本へ渡来した翌年の明歴元年〈1655〉、木庵は45歳で来日。はじめ長崎の福済寺に入ったが、のち宇治の黄檗山へ上り、隠元の宇治万福寺開創を助けた。寛文4年〈1664〉万福寺第2世となる。その後は伽藍の整備、門徒の養育などを行い、4代将軍徳川家綱〈とくがわいえつな・1641-1680〉からの厚い信任を受け黄檗宗の興隆を図った。貞享元年〈1684〉74歳で没す。木庵は「黄檗の三筆」のうちの一人にあげられ、ことに速書きで行草を巧みとした。この句「龍は起つ、一潭(いったん)の水」は、「鶴飛千尺雪、龍起一潭水」という対句の下句。圜悟克勤〈えんごこくごん・1063-1135〉の『圜悟語録』(巻二)に、「作麼生(そもさん=いかなる)か是れ当処を離れざるの底の一句」と題して収められるもの。離れる、離れないという当処(この場所)にとらわれない境地をあらわす禅語。『點鐵集』(てんてつしゅう。逆翁宗順〈げきおうそうじゅん・1433-1488〉編。文明17年〈1485〉、天隠龍沢〈てんいんりゅうたく・1422-1500〉序)にも収められる。筆は軽快に動いて、かなり早書きでありながら、力強さを感じさせる。
(印「方外学(士)」)龍起一潭水黄檗木庵之書(印「釈戒印」)(印「木庵氏」)
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ライセンスなど
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識別情報
- タイトル(英題)
- Single-Line Calligraphy by Muan Xingtao
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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