春屋宗園筆法語

- 人物
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作者春屋宗園
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- シュンオクソウエンヒツホウゴ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
春屋宗園〈しゅんおくそうえん・1529-1611〉は、臨済宗大徳寺派の僧侶。京都の人。自ら一黙子と号した。初め江隠宗顕〈こういんそうけん・1506-61〉に参じ、古渓宗陳〈こけいそうちん・1532-97〉と同参であった。江隠寂後は笑嶺宗訢(しょうれいそうきん)の法嗣となり、永禄12年〈1569〉大徳寺に出世し、第111世となった。山内に三玄院・龍光院・芳春院を開創するなど、近世初頭の大徳寺の黄金時代を築いた。正親町天皇〈おおぎまちてんのう・1517-93〉より天正14年〈1586〉朗源天真禅師を、また後陽成天皇〈ごようぜいてんのう・1571-1617〉からは大宝円鑑国師の勅号をそれぞれ賜った。その門下からは沢庵宗彭〈たくあんそうほう・1573-1645〉・江月宗玩〈こうげつそうがん・1574-1643〉ら名僧が輩出している。また、小堀遠州〈こぼりえんしゅう・1579-1647〉や古田織部〈ふるたおりべ・1544-1615〉といった茶人に多数、道号を授けたことも知られる。渭水(いすい・黄河の支流)に秋風が吹いて、その落葉が下流の都長安に集まると詠んだ五言二句は、『虚堂智愚(きどうちぐ)語録』の巻第一に見える。これに付して、『碧巌録』(第十四則)の「時節因縁観仏性」の言葉を書写する。仏性(仏の本性)を見るには、時節因縁(時節が到来して、因縁が和合する機会)による、との意。渇筆が多く、侘びた趣にあふれる。請われるままに傍らにあった禿筆(ちびた筆)を執ったものであろう。「秋風、渭水に吹き、落葉、長安に満つ。仏性義(ぶっしょうぎ)を知らんと欲すれば、当(まさ)に時節因縁を観ずべし。春屋叟(印「宗園」)」
秋風吹渭水落葉満長安欲知仏性義当観時節因縁春屋叟(印)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Buddhist Maxim by Shun-oku Soen
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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