玉葉集切(玉葉集巻第十四)

- 人物
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作者伝京極為兼
- 年代
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制作年 AD14
- タイトル
- ギョクヨウシュウギレ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
『玉葉和歌集』巻第十四の断簡。もとは巻子本に書写されていたもので、鎌倉時代以降に成立する勅撰集の写本の大半が冊子本であるのに対して、これは珍稀な書写本。『玉葉和歌集』は、伏見天皇〈ふしみてんのう・1265-1317〉の勅命を受けた京極為兼〈きょうごくためかね・1254-1332〉の撰により、正和2年〈1313〉ごろ成立した。第14番目の勅撰和歌集で、勅撰二十一代集中、最大規模の歌集といわれている。筆者を京極為兼に擬定するが、自筆の和歌懐紙・書状などと比較して、明らかに異筆。しかしながら、整斉な字形、典雅な書風は、当代の能書帝伏見・後伏見〈ごふしみ・1288-1336〉両天皇の書風に近似し、『玉葉集』成立からあまり時代を隔てない頃の高貴な能書の人によって書写された一本と推察される。ほかにツレが伝存せず、国文学研究資料としても貴重な断簡である。
前参議為相ながめこし身はいたづらに秋をへてゆくすゑおもふ月ぞかなしき八月許にかつらといふ所にまかりて水に月のうつりて侍けるをもろともにみし人にのちにつかはしける元輔おもひいづや人めなかりし山ざとの月とみづとのあきのおもかげ久我におはしましけるころ月のあかゝりける夜六条右大臣室いかにせんゆきもやられであくがるゝ心のかぎりさそへ月かげとよみてたてまつりたりける御返事に郁芳門院月かげにさそはれぬべき君ならば心づくしにまたれざらまし
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Gyokuyo Wakashu Vol.14
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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