Object
真敬法親王筆那古海夕日自画賛
真敬法親王

- 人物
-
作者・賛者真敬法親王
- 年代
-
制作年 AD17
- タイトル
- シンケイホウシンノウヒツナゴノウミユウヒジガサン
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
真敬法親王〈しんけいほうしんのう・1649-1706〉は、後水尾天皇の第16皇子。後西天皇の弟、霊元天皇の兄にあたる。近衛信尋の猶子分として興福寺一乗院に入室して、親王宣下をうけ、出家。名を常淳から信敬、のち真敬と改めた。清水寺別当や興福寺別当をつとめる。書画・詩文を能くし、書は、本図の賛に見るように、霊元天皇と同じく父帝後水尾院の書風の影響を強くうけ、ねばり強い重厚な筆致が特徴である。また、絵は狩野常信に学んで、山水・人物画を得意とした。本図は、ぼんやりと光る霞がかった夕日を波があらう様子を淡彩で描く。破墨の技法を用いた躍動する筆の運びが見事である。この情景に合わせて『新古今和歌集』(巻第一・春歌上)から、徳大寺左大臣(徳大寺実定〈とくだいじさねさだ・1139-91〉の「晩霞といふことをよめる」の詞書をもつ和歌1首を賛に添える。万葉仮名を多く用い、4行に整然と堂々とした筆致で書写する。連綿をいっさい排除しながらも気脈の切れない筆運びは、能書の証明である。「那古海の霞の間より詠れば入日をあらふ沖つ白波/并びにこれを書す(印「真敬之印」)」
那古海農霞能間与里詠連半入日越安良不沖津志羅波并書之(印「真敬之印」)
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識別情報
- タイトル(英題)
- Sunset of Nago-sea by Princely Priest Shinkei
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