高峰原妙頂相

- 人物
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賛者中峰明本
- 年代
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制作年 AD13
- タイトル
- コウホウゲンミョウチンゾウ
- 材質・技法・形状
- 紙本淡彩
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
中峰明本〈ちゅうほうみょうほん・1263-1323〉は、元時代を代表する禅僧で、江南の古仏と崇められた。俗姓は孫氏、中峰はその号。天目山の高峰原妙〈こうほうげんみょう・1238-1295〉に就いてその法を嗣ぐ。終生官寺に住まず、自ら「幻住(げんじゅう)」と称して遊歴と隠遁の生活を送った。これは、師・高峰の頂相に、みずから賛を加えたもの。頂相は、禅僧の肖像をいう。禅宗においては、教義が師から弟子へと伝えられるとき、受法の証として師の肖像が付与されることから、頂相がとくに尊重される。師の没後、その忌日に法堂に掛けて供養されることが多く、掛真(けしん)と呼ばれる。この肖像形式は、円相に上半身の像を描いた円相像である。高峰は、天目山西峰の張公洞(ちょうこうどう)という洞窟に「死関」の扁額を掲げて修行したという。画像は、蓬頭(よもぎのように髪の毛が乱れたさま)、髭茫々、鋭い目つきである。厳しい修行の有様を、中峰筆の賛の文句がよくあらわしている。その筆跡は、さながら笹の葉を並べたようであるところから、「笹葉中峰(ささっぱちゅうほう)」と呼ばれて珍重される。「師子岩々。死関重々。其の心、其の面(顔貌)の如し。狭路相逢わず。沙門明本、拝賛す」
師子岩々死関重々其心如其面狭路不相逢沙門明本拝賛
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Portrait of Gaofeng Yuanmiao
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
- 付属品
- 内箱 添状他多数
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