Object
和歌抄断簡(金葉集巻第三・古今集巻第五)
伝後京極良経
- 人物
-
作者伝後京極良経
- 年代
-
制作年 鎌倉時代(13世紀)
- タイトル
- ワカショウダンカン
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
制作当初はおそらく、長い一巻の巻子本であった。右の歌が『金葉和歌集』(巻第三・秋部)に、左の歌が『古今和歌集』(巻第五・秋歌下)に入集するところから、もとは勅撰和歌集から四季の歌を任意に抄出した、貴族所用の調度手本であったと考えられる。地紙の上下の余白に金銀の砂子で霞を引き、その向こうに遠景として山々や松原を、近景として松樹を配する。緑青(ろくしょう)などの岩絵の具を用い、大和絵の手法で描かれたこれらの下絵は、おそらくは宮廷絵所の絵師の手になるものであろう。とすると、所々の余白に画図を描き添えて、書画一体の美を展開していた巻子本であったことが想像される。典雅の中に重厚さと力強さが加味された書風は、鎌倉初期に貴族社会を風靡した、後京極良経を始祖とする後京極流を示す。料紙の箔散らしの技巧、下絵と考え合わせると、鎌倉時代、13世紀前半の遺品と推定される。
てる月のいはまの水にやどらずは玉ゐるかずをいかでしらまし山川に風のかけたるしがらみはながれもやらぬもみぢなりけり
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of the Selected Poems from Kinyo Wakashu Vol.3 and Kokin Wakashu Vol.5
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 下絵
- 付属品
- 調書、釈文、封筒
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