常知切(和漢朗詠集巻上)

- 人物
-
作者伝後京極良経
- 年代
-
制作年 鎌倉時代(13世紀)
- タイトル
- ジョウチギレ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
切名は、江戸時代初期の古筆鑑定家・古筆了佐〈こひつりょうさ・1572-1662〉の門人、藤井常智〈ふじいじょうち・生没年未詳〉の愛蔵にかかる名称であろう。常智切とも書き、「智」と「知」の相違は、音通による当て字と思われる。これは、『和漢朗詠集』(巻上・春「梅紅梅」)を書写した断簡で、もとは上下2巻の巻子本。腰高の結構に加えて力強い運筆は、鎌倉時代に風靡した後京極流の特徴を顕著に示している。「佐竹本三十六歌仙」の賛や、「紫式部日記絵巻」の詞書など、同じく後京極良経〈ごきょうごくよしつね・1169-1206〉筆と伝えられる遺墨と共通する書風であり、13世紀半ばの書写と推定される貴重な遺墨。鳥の子紙に雲母引きを施し、金泥の界(罫線)を引き、天地の空間には金銀の切箔や野毛、砂子を撒く。さらに、紙背にも銀の小切箔を一面に撒くのは、他に例をみない華麗な装飾料紙である。表裏ともに、銀の砂子や切箔は永い伝世により酸化して黒ずんでいるが、かえってそれが荘重典雅の趣をただよわせている。
梅付紅梅白片落梅浮澗水黄梢新柳出城墻梅花帯雪飛琴上柳色和煙入酒中漸薫臘雪新封裏偸綻春風未扇先青糸縿出陶門柳白玉裝成庾嶺梅五嶺蒼々雲往来但憐太〔大〕庾万株梅誰言春色従東到露暖南枝花始開いにしとしねこじてうゑしわがやどのかきねのむめはゝなさきにけりわがせこにみせむとおもひしむめの花それともみえずゆきのふれゝばかをとめてたれおらざらんむめの花あやなしかすみたちなかくしそ紅梅梅含鶏舌兼紅気江弄瓊花帯碧文浅紅鮮娟仙方之雪媿色濃香芬郁
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Jochi-gire (Segment of Wakan Roeisyu Vol.1)
物理的特性
- 材質・技法・形状
-
材質 金泥砂子料紙
- 付属品
- 二重箱/太巻
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。