(細井広沢筆)詩書屏風(右隻)

- 人物
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作者細井広沢
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- ホソイコウタクヒツシショビョウブ
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
細井広沢〈ほそいこうたく・1658-1735〉は江戸時代中期の儒者・書家。名は知慎、字は公謹、通称次郎太夫。遠江の人。江戸に出て柳沢吉保〈やなぎさわよしやす・1658-1714〉に仕え、近習鉄砲頭として活躍した。書は、唐様書道の基礎を築いた北島雪山〈きたじませつざん・1636-97〉について文徴明〈ぶんちょうめい・1470-1559〉の書法を学んだ。広沢は篆・隷・楷・行・草の各体をよくし、殊に行草の書に長じていた。また広沢は書道に関する著書を多く残しており、その著『観鵞百譚(かんがひゃくたん)』には、彼の書論や卓見が語られている。門下に関思恭〈せきしきょう・1697-1766〉らの逸材を輩出し、広沢は唐様の普及発達に大いに寄与した。これは、「閨情」「漫書」「漢江」「楊柳」「槿花」「登樓」の六詩を一双の屏風に書写したもの。広沢自ら王羲之の正統な書法を継承したと主張するに相応しい、筆力の強い書風を展開している。「閨情」は孟遅〈もうち・生没年未詳〉、「漢江」は杜牧〈とぼく・803-852〉、「登樓」は羊士諤〈ようしがく・756-?〉の詩と知られるが、他の三詩の出典は不明。しかしながら、それらも唐代詩人のものと考えられる。
(印「君子林」)閨情山上有山帰不得。湘江暮(雨)鷓鴣飛。靡蕪亦是王孫草。莫送春香入客衣。 廣澤書(印「藤知慎」)(印「字白公謹」)(印「君子林」)漫書長擬前賢未得間。亦旁行役出秦関。逢人漸覚郷音異。知得鴬声似故山。廣澤老涯(印「藤知慎」)(印「字白公謹」)(印「君子林」)漢江溶ゝ漾ゝ白鴎飛。緑浄春深好染衣。南去北來人自老。夕陽長送釣船帰。廣澤慎(印「藤知慎」)(印「字白公謹」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
物理的特性
- 重量と数量
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員数 六曲一双
- 付属品
- 包裂(黄袋)
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