池田光政筆近江八景和歌

- 人物
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作者池田光政
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- イケダミツマサヒツオウミハッケイワカ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
池田光政〈いけだみつまさ・1609-82〉は江戸時代前期の武将で、備前国岡山藩主。幼名は幸隆(よしたか)。父は利隆〈としたか・1584-1616〉。母は榊原康政〈さかきばらやすまさ・1548-1606〉の二女鶴子。元和9年〈1623〉、徳川家光〈とくがわいえみつ・1604-51〉の将軍宣下のおり、将軍の諱の一字を与えられ、光政と改名(15歳)。通称、新太郎。父の死後、幼少であったことを理由に転封され、鳥取城に住した。のち、岡山城に移り、岡山藩政を確立した。熊沢蕃山〈くまざわばんざん・1619-91〉らに儒学を学び、手習所や藩校を設立した。名君の誉れ高く、また、修学に志した人物である。これは、琵琶湖湖南の景勝地で知られる近江八景、すなわち、「唐崎夜雨」「石山秋月」「三井晩鐘」「矢橋帰帆」「粟津晴嵐」「瀬田夕照」「比良暮雪」「堅田落雁」を和歌に詠んだもの。署名はないが、特徴ある光政の自筆遺墨との比較吟味により、伝承どおり池田光政の自筆疑いなきものである。光政の学殖の豊かさを証明する。最後の二首を散らし書きにしているところから、手習手本として揮毫したことが想定される。
唐崎夜雨夜の雨に音をゆづりて夕風をよそにたてたるからさきの松石山秋月いしやまやにほのうみてる月かげはあかしもすまもほかならぬかは三井晩鐘おもふその暁契はじめぞとかづきく三井の入逢のかね矢橋帰帆まほ引てやばせにかへる舟は今打出の浜のあとの追風粟津晴嵐雲払ふあらしにつれて百舟も千舟も浪のあいづにぞよる瀬田夕照露しぐれもる山遠く過来つゝゆうひぞわたるせたの長はし比良暮雪ゆきはるゝひらのたかねのゆふぐれははなのさかりにすつるかな堅田落雁峰あまた越てこし路にまづちかきかたゞになびきおつるかりがね
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka on the Lake Biwa Eight Views by Ikeda Mitsumasa
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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