野々口立圃筆月二章懐吟
- 人物
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作者野々口(雛屋)立圃
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ノノグチリュウホヒツツキニショウカイギン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
野々口立圃〈ののぐちりゅうほ・1595-1669〉は、江戸時代前期の俳人。丹波国保津(京都府亀岡市保津)に生まれる。雛人形の細工を家業としたことから「雛屋」、あるいは紅粉染に巧みであったところから「紅屋」などと称された。家業のかたわら俳諧・和歌・連歌・和学・書・画をよくし、さらに連歌を猪苗代兼与〈いなわしろけんよ・?-1632〉に、和歌を烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉について学ぶなど、堂上公卿とも親交を持った。書は尊朝流の能書に手ほどきを受けたと伝えられる。これは、九条道房〈くじょうみちふさ・1609-47〉が烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉を伴って月見に訪れた小倉山荘において「月」を句題に詠んだ俳句二句を書写する。三者の関係から、九条道房がその名を名乗った寛永8年〈1631〉から光広の没する同15年〈1638〉までの間のもの。このとき、立圃37歳から44歳。手慣れた筆致に能書の一面を見る。
道房公時々おはしまして御心をなぐさめ給し小倉の亭は定家卿のふるき跡に近し長月比月見給はんとて光広卿伴ひ給ひしに其夜は雨ふりしめやかなるに御けしきをうかゞひて月さえぬ里や小倉の色帋(紙)窓又の夜は空晴たりければ池の辺にて題を給はせみな人哥よませ給ひけるに上をまなぶ下候ぞ水の月立圃(印「松翁」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Two Haiku Poems about the Moon by Nonoguchi Ryuho
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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