烏丸光広筆仏語併釈教歌
- 人物
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作者烏丸光広
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- カラスマルミツヒロヒツブツゴナラビニシャッキョウカ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉は江戸時代初期の公卿・歌人。公武の交渉の任に就くなどして活躍した。一時は配流の身となりながらも、幕府の恩顧を深く受け、正二位・権大納言にまで至った。多才多芸にして和歌・連歌はもとより、書画・茶道などを能くし、また一絲文守〈いっしぶんしゅ・1608-46〉に帰依して禅をも修めた。ことに書は、「寛永の三筆」に並び称される能書で、今日数多くの遺墨が伝存している。その書風は、公卿の子弟が学ぶ伝統的な持明院流に加え、光悦流、定家流、そして光広流ともいうべき豪快で不羈奔放な独自のものへと、生涯に四度も変貌させた。まず、善福寺(現、東京都港区元麻布所在の浄土真宗本願寺派の寺院)の本尊が、一磔手半(一磔手にその半分を加えた長さ、約一尺二寸)の閻浮檀金(えんぶだんごん・閻浮提の閻浮樹の下にあるという金塊。すなわち良質の金)で鍍金がほどこされていた鋳造仏であり、またそれは、多田新発意満仲(源満仲)の念侍仏であったことを述べている。続けて、南無阿弥陀仏(浄土真宗の御題目)を唱えることによって安養世界(極楽浄土)に成仏ができるという、浄土真宗の要諦を説く。さらに、釈教歌2首を添える。文末に片仮名で「ナマイダ、ナマイダ」(南無阿弥陀仏の転訛語)と記すなど、光広の信仰生活の一面をうかがい知る貴重な遺墨である。文字の大小・細太の変化に加え、片仮名交じりの筆跡に、不羈奔放の光広の性格がにじみ出ている。「善福寺の御本尊は、一磔手半、閻浮檀金の鋳像なり。多田新発意満仲の持仏とかや。抑も、愚癡の我等は思うやう。南無阿弥陀仏にて十劫以前に正覚取り給い候ならば、さてはのままに有りもせで、安養世界に浄土を設け、極道悪人に罪し給わば、御僻事が尊きか。加之、『有間(馬)山夕霧分けて是までの/来迎こそは有り難けれ/瓢箪に入ると見えたる山楮の/出でて来る実をなど廻すらん』。若し綺語の結縁も虚しからず候わば、決定往生を遂げしめ給ふべし。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏/烏有子」
烏有子善福寺の御本尊ハ一磔手半閻浮檀金の鋳像也多田新発意満仲持仏とかやソモ/\愚癡の我等ハおもふやう南無阿弥陀仏にて十劫以前ニ正覚とり給候ナラハさてハのまゝにアリモセテ安養世界ニ浄土ヲ設極道悪人ニつみし給は御ひか事かたうときか加之有間山夕霧わケテ是マテノ来迎こそはありかたけれ瓢たんニ入とみえたる山かしの出テくるミをなとまはすらん若綺語ノ結縁もむなしからす候ハ決定往生ヲとけしめ給ふへし ナマイタ/\
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Buddhist Poem and Teachings by Karasumaru Mitsuhiro
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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