仁王経断簡(巻頭)

- 人物
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作者伝藤原行成
- 年代
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制作年 AD12
- タイトル
- ニンノウキョウダンカン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
『仁王経』とは、後秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)訳『仁王般若波羅蜜経(にんのうはんにゃはらみつきょう)』(2巻)のこと。仏陀が16人の王に説法する形式をとり、般若経を崇敬して受持・読誦することによって王自身と王国が災いから護られることを説く。この教えをもって、わが国では、天平時代・8世紀のころから除災祈願のために宮中大極殿において、『仁王経』を講讃する仁王会(にんのうえ)が修され、『仁王経』の転読供養(経典を読誦すること)が行われた。また、天台宗では『法華経』『金光明経』とともに「護国三部経」の一つとして尊重されたために、『仁王経』の書写も広く行われた。この断簡もこうした信仰のもとに作られたものであった。これは、平安中期の能書家で三跡の一人、藤原行成〈ふじわらのゆきなり・972-1027〉の筆と伝称されるもの。書風は、優美典麗な平安時代の書風の特色を遺憾なく発揮する。その瀟洒平明な書風は完成された和様の美を展開する。これは、世尊寺歴代の書跡を集成、模刻した『世尊寺法書』(寛政6年~8年〈1794~96〉刊・全10巻)の第1巻の藤原行成の筆跡として所載されるもので、きわめて珍稀な遺墨である。巻頭の第1紙目にあたる。
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ライセンスなど
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Ninnokyo Sutra (Head Volume)
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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