近衛前久筆短冊

- 人物
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作者近衛前久
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- コノエサキヒサヒツタンザク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
近衛前久〈このえさきひさ・1536-1612〉は、関白太政大臣稙家〈たねいえ・1503-66〉の子。「寛永の三筆」の一人である信尹〈のぶただ・1565-1614〉の父。室町幕府12代将軍足利義晴〈あしかがよしはる・1511-50〉から一字をもらい、初名を晴嗣(はるつぐ)としたが、やがて前嗣(さきつぐ)、前久と改めた。摂関家の嫡男として、19歳で関白・氏長者、20歳で従一位、さらに天正10年〈1582〉には太政大臣に至った。しかし、3ヶ月ほどでその職を辞し、同年6月、本能寺の変を契機に出家、法号を龍山と号した。後年は足利義昭〈よしあき・1537-97〉・豊臣秀吉〈とよとみひでよし・1537-98〉らとの不和がもとで地方を遍歴、流浪の日々を送った。前久は学問や有職故実に通じた当代一流の文化人であったため、父より受けた古今伝授を寄寓先の薩摩の島津義久〈しまづよしひさ・1533-1611〉らに授けるなど、地方文化の高揚に貢献した。書は、尊円流(青蓮院流)の名手で、松花堂昭乗〈しょうかどうしょうじょう・1584-1639〉の師といわれている。この短冊は「龍山」の署名により、出家後47歳以降のものとわかる。歌題に示すとおり、折句(各句の頭に5音からなる語句の一言ずつを折り込むこと)によって、名号「南無阿弥陀」が詠み込まれる。下絵に金泥で、霞・松・雲・草花を描いた華麗な装飾料紙を用いる。
弥陀の宝号を句のかみに:なれぬるもむかしとなりてあだにしもみのこす月をたれもおしまじ龍山
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Tanzaku by Konoe Sakihisa
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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