源仲家筆熊野類懐紙

- 人物
-
作者源仲家
- 年代
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制作年 AD12
- タイトル
- ミナモトノナカイエヒツクマノルイカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
源仲家〈みなもとのなかいえ・生没年未詳〉は、鎌倉時代初頭の歌人。源仲盛〈なかもり・生没年未詳〉の子で、醍醐天皇の皇子・源高明〈たかあきら・914-982〉9世の孫。式部大丞、右馬権助、隠岐守を歴任している。「熊野懐紙(くまのかいし)」は、後鳥羽上皇〈ごとばじょうこう・1180-1239〉が熊野御幸の道すがら、随行の廷臣ともども、当座の歌会において詠じた和歌懐紙を総称しての名称。上皇の熊野御幸は生涯27回にも及ぶが、正治2年〈1200〉と建仁元年〈1201〉の際の懐紙34枚が現存する(西本願寺ほか蔵)。上皇以下、源通親〈みちちか・1149-1202〉、源家長〈いえなが・?-1234〉、寂蓮〈じゃくれん・1139-1202〉、藤原定家〈ふじわらのさだいえ・1162-1241〉ら14名の遺墨が確認されている。懐紙の遺品としては、いずれも歌題2首を詠んだ二首懐紙である。この「熊野懐紙」と同時期に、同一の筆者らによって書かれ、書風・書式の類似した一首懐紙の一群がある。これらは熊野御幸の途次に詠まれたという確証がないため、「熊野類懐紙」と呼び、区別している。この作品は、そのうちの一紙。記録により、歌題「暁紅葉」は、正治2年〈1200〉以前の歌会において詠まれたものと判明する。同題では、ほかに飛鳥井雅経〈あすかいまさつね・1170-1221〉・藤原長房〈ふじわらのながふさ・1170-1243〉ら4人の遺墨が確認されている。仲家の生没が不明のため、この懐紙の執筆年代は不明。しかしながら、位署や、字形・字配りに未熟の影がただよう書きぶりからみて、比較的若い頃の筆であろうか。「「暁の紅葉」を詠める和歌/右馬権助源仲家/うすくこきいろこそ見えねもみぢばやたつたのやまのあけくれのそら」
詠暁紅葉和哥右馬権助源仲家うすくこきいろこそ見えねもみぢばやたつたのやまのあけぐれのそら
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Kumano Rui-Kaishi by Minamoto no Nakaie
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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