覚恕法親王筆三首和歌懐紙

- 人物
-
作者覚恕法親王
- 年代
-
制作年 AD16
- タイトル
- カクジョホウシンノウヒツサンシュワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
覚恕法親王〈かくじょほうしんのう・1515-74〉は後奈良天皇の第二皇子。大永5年〈1525〉延暦寺曼殊院にて得度。天文6年〈1537〉同門跡となった。弘治3年〈1557〉、弟の正親町天皇が即位すると准三宮宣下を受けた。元亀元年〈1570〉天台座主に補せられる。が、翌2年には織田信長の延暦寺焼き打ちに遭い、座主を辞した。法親王は和歌を三条西公条・実枝父子に学び、書も能くしたことが知られる。この懐紙の三首は、ともに『続草庵集』(頓阿〈とんあ・1289-1372〉の自撰家集)から引用した古歌である。「和歌丸」というのは、実在の名前でなく、擬人名の可能性が推測できる。つまりこれは、懐紙の書式を示し、加えて歌題を列挙することにより、しかるべき高貴の子女のために用意した手本ではなかったか。みずみずしい筆致から、壮年期の筆跡と考えられる。
詠三首和歌和歌丸梅薫風此ころは空にみちぬる梅か香にさそふともなくにほふ春かぜ夕春雨とぶとりのつばさしほれてかへらずばくるゝもしらじ春雨のそら神祇めにみえぬ神の心もこの此は人にしらるゝ敷しまの道窓前梅閑中春雨瀧邊花聞三月尽人待郭公夏草滋蛍照舩故郷初秋薄随風独待月紅葉如錦懸樋氷眺望山雪爐火似春聞名恋臨期変恋披書恨恋旅行野述懐非一寄都祝
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Princely Priest Kakujo
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。