近衛家煕筆和歌懐紙

- 人物
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作者近衛家煕
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- コノエイエヒロヒツワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
近衛家熙〈このえいえひろ・1667-1736〉は、江戸時代の公卿。関白太政大臣近衛基熙の子。母は後水尾天皇皇女常子内親王。幼名は増君。幼少の頃から学問に心を寄せ、絵画・茶道にも通じた博学な文人である。書道では空海・小野道風らの上代和様を学び、古筆類の模写を行った。「予楽院模写手鑑」(陽明文庫蔵)に225枚が収められるほか、教王護国寺蔵「真言七祖像賛」や平等院鳳凰堂「色紙形」の模写を試みた。ほかに願文・額字・色紙形・写経など、幅広い書写活動を展開した。結果、復古和様を成すに至り、かれの書は予楽院流と呼ばれる。侍医の山科道安が筆録した『槐記』に、あらゆる分野での博識多才ぶりがうかがえる。これは、二首を書く和歌懐紙。家熙は天和3年〈1683〉春宮大夫に任ぜられており、のち、貞享3年〈1686〉3月26日に内大臣に昇進するまでの間の、17歳から19歳にかけての筆跡である。歌題や位署の漢字に見られる、太く堂々とした筆線と、対照的なかなの書きぶりとに、若かりし日の執筆ながら、すでに風格を感じさせるものである。「秋の日、同じく二首を詠める和歌春宮大夫藤原家熙/初鳫めづらしな越路の雲にたちわかれ今朝は都に初雁の声」
秋日同詠二首和歌春宮大夫藤原家熙初鳫めづらしな越路のくもにたちわかれけさはみやこに初かりのこゑ
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Konoe Iehiro
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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