中院通勝筆詩歌懐紙
- 人物
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作者中院通勝
- 年代
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制作年 AD16
- タイトル
- ナカノインミチカツヒツシカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
中院通勝〈なかのいんみちかつ・1556-1610〉は、桃山時代から江戸時代初期の公卿。内大臣中院通為の子で、母は右大臣三条西公条のむすめ。2歳で叙爵し、天正7年〈1579〉、24歳で正三位・権中納言となった。が、翌年正月、官を辞した。折から、女官との密通事件を起こしたため、正親町天皇の勅勘によって丹後に追放された。慶長4年〈1599〉に勅免されるまで、この地の田辺城主であった細川幽斎〈ほそかわゆうさい・1534-1610〉から歌道の奥義を学び、古今伝授を受けた。また、この間、天正14年〈1586〉に出家し、法名を素然、ほかに也足・也足軒とも号した。著書『岷江入楚』(55巻)は『源氏物語』の古注の集大成として名高い。伯父の三条西実枝に師事して和歌や国学を学んだ。書は曾祖父三条西実隆を祖とする三条流である。この詩歌懐紙は、勅免出頭した慶長4年〈1599〉12月7日、後陽成天皇より賜わった詩歌を通勝が書写し、それに自詠の和歌を加え、献じ奉ったもの。「御和」とは、御製の詩に応答する形で、和歌を作ることを示している。なお、この懐紙に関する記述が、『御湯殿上日記』にみえており、さらに家集『通勝集』にも「慶長四年丹後の国より帰京ありてはじめて御まへにめしけるのちたまはせける」との詞書に続いて、この二首が収められている。通勝44歳の筆。「御製旅雁、南に帰る、残臘の天。今宵、旧を話して、思い欣然。前身は蘇武、去来せるや否や。一瞬の居諸、十九年。/御和入道前侍従中納言通勝思ひきや雁の往来に慕ひこし雲ゐにかへる身を今年とは」
御製旅雁帰南残臘天今宵話旧思欣然前身蘇武去来否一瞬居諸十九年御和入道前侍従中納言通勝思ひきや雁の往来にしたひこし雲ゐにかへる身を今年とは
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Chinese Poem and Waka Kaishi by Nakanoin Michikatsu
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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