北村季吟筆詠草

- 人物
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作者北村季吟
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- キタムラキギンヒツエイソウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
北村季吟〈きたむらきぎん・1624-1705〉は、江戸時代前期の俳人・歌人・古典学者。名は静厚、通称を久助、別に慮庵・七松子・拾穂・湖月亭などと号した。近江の人。医家の嫡男として生まれ、上洛後、16歳で安原貞室〈やすはらていしつ・1610-73〉に入門。俳諧を学び、ついで松永貞徳〈まつながていとく・1571-1653〉に師事した。天和2年〈1682〉新玉津嶋神社社司となり、元禄2年〈1689〉幕府歌学方に召されて、江戸へ移住した。同4年、66歳で法眼、同12年、法印に叙された。俳諧に古典の解釈を交えた新境地を開拓した人物で、多くの門弟を集めた。松尾芭蕉〈まつおばしょう・1644-94〉は、江戸における弟子の一人。多数の著作をのこし、特に古典注釈書は『伊勢物語拾穂抄』『和漢朗詠集註』『源氏物語湖月抄』『万葉拾穂抄』などがあり、後世の古典学者に多大な影響を与えた。俳書『山井』『埋木』『新続犬筑波集』のほか、歌集『新玉津嶋月次百首和歌』などがある。この詠草は、優雅に気品あふれる書きぶりである。季吟が法眼に叙されたのは、元禄4年〈1691〉66歳の時、同12年〈1699〉には法印となっている(74歳)。よって署名から、70歳前後のものと知れる。二首ともに、3月の桃の節句にちなんで詠じたもの。「弥生三日灯を星に手向くる今日とてや御園の桃の花も照り添ふ/桃花、錦を晒す真萩咲く嵯峨野の秋も桃園の春の錦に如かじとぞ思ふ/法眼季吟」
やよひみか灯をほしにたむくるけふとてやみそのゝ桃のはなもてりそふ桃花晒錦ま萩さくさがのゝ秋ももゝぞのゝ春のにしきにしかじとぞ思ふ法眼季吟
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Draft Kaishi by Kitamura Kigin
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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