一字宝塔法華経断簡(戸隠切)
- 人物
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作者藤原定信
- 年代
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制作年 AD12
- タイトル
- イチジホウトウホケキョウダンカン(トガクシギレ)
- 材質・技法・形状
- 紙本墨書
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
具引き(貝の殻を粉末にしたものを膠で溶き、刷毛引きをすること)を施した上に、1行に8基の宝塔を雲母で摺り出し、その塔の中に経文の1字1字を1仏とみなして書写したもの。いわゆる一字宝塔経とよばれる装飾経の一種。もともと塔は仏舎利を奉安するためのものであり、その舎利塔を礼拝供養することは仏教徒に必然の行為。造仏造塔の利益は諸仏典に説かれているが、とりわけ『法華経』では巻第四「見宝塔品第十一」に象徴的に説明されている。またその写経は、「法華文字一一皆是仏也」(『法華伝記』)という思想を具現化したものといえよう。薄墨色の紙は、還魂紙(かんこんし)と称する漉き返しの再生紙である。故人の追善供養のために、身辺にある当人来信の反故紙を再度漉き返して写経料紙として使用した。もとは、『法華経』8巻に開経(『無量義経』)・結経(『観普賢経』)を加えた1部10巻として書写供養されたものと思われる。この断簡は、巻第四所収の「見宝塔品第十一」の部分。筆者は、藤原行成〈ふじわらのゆきなり・972-1027〉の5代目子孫、藤原定信〈さだのぶ・1088-1156?〉。スピード感あふれる筆の運び、右肩を極端に上げる特有の書風は、定信が「一切経」(5048巻)の書写を日課にし、23年を費やして単独で書写を完成したことによって生まれた、速写のための側筆の筆法による習癖に由来するものであろう。定信ゆかりの人の追善供養の料であろうか。信州(長野県)戸隠(とがくし)神社に伝えられたことから、戸隠切と命名される。しかし、これはもと京都・奈良の寺院に施入されたものが、後世、流出して同社に再施入されたものであろう。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Lotus Sutra Characters on Precious Stupa (Togakushi-gire)
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 銀泥宝塔下絵
- 付属品
- 外箱(二重箱)、包裂
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