後柏原天皇ほか筆着到和歌懐紙

- 人物
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作者後柏原天皇ほか
- 年代
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制作年 AD15
- タイトル
- ゴカシワバラテンノウホカヒツチャクトウワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
これは、着到和歌懐紙。着到和歌とは、定められた数人が毎日指定の場所(和歌所など)に参集し、あらかじめ決められた題に従って毎日一首ずつ詠み進めて満吟する方式。これは、文明17年〈1485〉9月9月からはじめられた着到百首で、11月3日「庭紅葉」を後柏原天皇〈ごかしわばらてんのう・1464-1526。当時、勝仁親王・22歳〉が書き記したもの(辰田芳雄「文明一七年九月九日起日勝仁親王主催着到和歌の研究」、『岡山朝日研究紀要』第36号、2015年3月、を参照)。「愚詠」と自署するのが後柏原天皇で、「賢房」は万里小路賢房〈までのこうじかたふさ・1466-1507〉、「俊量」は綾小路俊量〈あやのこうじとしかず・1451-1518〉、「元長」は甘露寺元長〈かんろじもとなが・1457-1527〉、「季経」は四辻季経〈よつつじすえつね・1447-1524〉、「実隆」は三条西実隆〈さんじょうにしさねたか・1454-1537〉である。いずれも後柏原天皇に堂上に列した公卿達であり、その他には近侍の女房の参加も見られる。
庭紅葉三日山ざとはうつしうへねどをのづから木ぶかき庭のもみぢ成けり賢房朝戸出におどろく程はなけれども昨ふにまさる庭のもみぢ葉俊量たづね来て人やとはまし色深き庭のもみぢのよそにみえなば勾当内侍山ざとの木ずゑはしらず庭の面にうすきもみぢはみるかひもなし愚詠軒ちかきひときの木ずゑ色付てよそのもみぢのさかりをぞしる権典侍とへかしなおるたてぬきのうすくこくにしきとみゆる庭の紅葉ゝ新典侍めかれせぬ庭の一木にいく秋かよそのもみぢもとはですぎぬる元長ひとりのみ心をそむるもみぢ葉をみぬ人さそへ庭の秋かぜ季経山姫の秋のすみかとなしはてん紅葉の千ぐさ庭にうつして実隆
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Emperor GoKashiwabara and Others
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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