紺紙金字法華経断簡(分別功徳品第十七)
紺紙金字経は、藍で紺色に濃く染めた料紙に金字で経文を書写するもの。界は金泥あるいは銀泥で引かれる。紺色の料紙は七宝の1つである瑠璃を象徴するものであり、金銀と相俟って仏国土の世界を表わす手法であった。すでに奈良時代からその萌芽は見られるが、平安時代に入ると、末法思想や浄土思想の芽生えによって、貴族社会に法華信仰や阿弥陀信仰などが浸透する。結果、盛んに行われた仏事供養にともなっておびただしい写経が生み出された。装飾経の代表たる「久能寺経」や「平家納経」にはその荘厳の豪華さでは及ばないが、その分量では紺紙金字経のほうが群を抜いて多く制作された。こうした紺紙金字経のほとんどは、定型化した金銀泥で宝相華唐草文を描いた表紙、釈迦説法図や経意絵を描いた見返しをともなっていたはずである。この断簡も、もとは「法華経」の分別功徳品を完備した一巻であった。巻頭に「法華経分別功徳品第十七」とあることから、この1巻は、もとは「法華経」1部30巻(「無量義経」「観普賢経」とともに)で供養された一品経であったことが分かる。熟練した写経専門の能書とは思えない、心許ない運筆が見えるところから、供養に結縁参加した公卿の自筆経である可能性が高い。
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Segment of Lotus Sutra Chapter 17
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
- 材質・技法・形状
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材質 紺紙銀界金字
- 付属品
- 紙帙 桐箱
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