藤原長房筆和歌懐紙

- 人物
-
作者藤原長房
- 年代
-
制作年 AD12
- タイトル
- フジワラノナガフサヒツワカカイシ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
藤原長房〈ふじわらのながふさ・1170-1243〉は、鎌倉時代初期の公卿。後鳥羽上皇〈ごとばじょうこう・1180-1239〉の寵臣。勘解由長官光長〈みつなが・1144-?〉の子で、正三位・民部卿に至った。承元4年〈1210〉、海住山寺(かいじゅうせんじ・京都府木津川〔きづがわ〕市)の貞慶〈じょうけい・1155-1213〉のもとで出家し、慈心・覚真と称した。遺墨として、正治2年〈1200〉12月、後鳥羽上皇の熊野詣に供奉した時の「山川(河)水鳥旅宿埋火」の歌題をもつ熊野懐紙が有名である。この懐紙は、「右中弁」の位署より、建久9年〈1198〉12月から建仁元年〈1201〉8月まで、すなわち長房29歳から32歳の間の執筆とわかる。この「雨後草花」を詠んだ懐紙に、藤原清実〈きよざね・生没年未詳〉筆の和歌懐紙(当財団所蔵No.00896-0037)や源家長〈みなもとのいえなが・?-1234〉のものが伝存する。ともに同じ歌会時のものと思われる。3行3字、そしてその3字は万葉仮名で書くという和歌懐紙の定型が完成するのは鎌倉時代中期以降である。その書式成立以前の姿を示す遺品として、書道史上きわめて貴重なものである。「「雨後の草花」を詠める和哥/右中弁藤原長房/はなすゝきまねくのべにはむらさめもつゆのなさけをおきてすぎぬる」
詠雨後草花和哥右中弁藤原長房はなすゝきまねくのべにはむらさめもつゆのなさけをおきてすぎぬる
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ライセンスなど
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Waka Kaishi by Fujiwara no Nagafusa
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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