近衛基煕筆書状
- 人物
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作者近衛基煕
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- コノエモトヒロヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
近衛基熙〈このえもとひろ・1648-1722〉は、江戸中期の公卿。父は関白尚嗣(ひさつぐ)、母は後水尾天皇の皇女昭子内親王。内大臣・右大臣・左大臣を経て、元禄3年〈1690〉従一位・関白を極めた。のち、宝永6年〈1709〉には太政大臣に進んだ。和歌のほか諸芸に通じたが、とりわけ書道においては、平安朝の名筆を規範とする上代様の奥義に達し、復古和様の先駆をなした。宛名の「太閤」とは、摂政・太政大臣の敬称。とすると、鷹司房輔(たかつかさふさすけ。寛文4年〈1644〉から8年〈1668〉まで摂政)、あるいは、一条冬経(いちじょうふゆつね。元禄元年〈1688〉から同2年〈1689〉)が考えられる。が、この書状の書風や基熙の年齢を勘案すると、一条冬経の可能性が高い。とすると、基熙は41歳か42歳であった。内容の詳細は不明ながら、何かの公事で、天正の時における前例(有職故実)を知る必要に駆られたのであろうか。それを確かめるべく申し送ったものであろう。「度々の御懇書忝なく存じ候。仍って、天正度の例、御所見無く候条、貴意を得たく存じ候。誠に毎々御入魂の事、過分、浅からず候。猶、貴面の時を期し候。恐惶謹言。猶々、貴意を得たく存じ候。則ち、先日の返も申し遣わし候。若し又、官務従りも勘進上候て、遍く頼み存じ候。只今、自由の事に候段、早々、申し残し候。/乃刻基熙/太閤御所御小性中」
猶々得貴意存候則先日之返も申遣候度々御懇書若又従官務も忝存候仍天正度勘進上候て遍例無御所見候条頼存候只今自由得貴意存候誠之事候段早々申残候毎々御入魂之事過分不浅候猶期貴面之時候恐惶謹言乃刻基熙太閤御所御小性中
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Konoe Motohiro
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1葉
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