藤田乗因筆書状
- 人物
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作者藤田乗因
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- フジタジョウインヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
藤田乗因〈ふじたじょういん・生没年未詳〉は、藤田友閑(ゆうかん)の子で、延宝年間〈1673~81〉に活躍した能書家として知られる。心海、あるいは一練庵・白室翁などを号した。学書においては、松花堂昭乗没後その書流たる滝本流(たきもとりゅう)を嗣いだ滝本坊乗淳に師事、習書に精励、ついに滝本流の能書第一となる。その書名は一世を風靡したという。乗因の名も師匠・乗淳の一字を付与されたものであろう。ある時、宇治・万福寺の黄檗僧独立〈どくりゅう・1596-1672〉と乗因が書法を論じた。独立は、母国・中国の能書家王羲之・王献之父子の書を称賛、それに比して弘法大師空海の書を難じた。空海は、乗因の滝本流の根源となる書流・大師流の流祖。そこで乗因は、独立に自らの書論を主唱した『楷等要略』を示した。一読した独立は、自分の浅見を恥じて、即座に「日東書法之源也」と書して、空海に対する評価を改めたという(『松花堂筆跡法帖』所収「筆伝系略」)。乗因の滝本流への傾倒ぶりを伺わせる逸話として注目される。「春雨のものさびしい風情は、秋に勝るものであるといわれている。それを私なりに検証してみると、春は草木の新芽が芽吹き、文字通りめでたしめでたしと申し上げてよい季節である。一方、秋は、山林の木の葉も落ち、やつれて元気なく、もの淋しく感じられる。となると、やはり春先の季節がすぐれているということになるではないかと、私は改めて思う」。この手紙は、こうした感興を思いつくままに書き送ったものであろう。滝本流を踏まえながらも定家流(藤原定家の書風)を意識した書きぶりが興趣ぶかい。「春雨蕭然たる事、秋に勝ると承り候は如何。春は草木芽出たく、芽出たくと聞こえ申し候。秋はさながら山林郎当、郎当と云ふ様に覚え申し候。如何、如何。かしく。山地勘右(衛門)様回(章)乗因」
春雨蕭然たる事秋にまさると承候ハいかゝ春ハ草木めてたし/\ときこえ申候秋ハさなから山林郎當/\といふ様ニおほえ申候いかゝ/\かしく 山地勘右様 乗因 回
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Fujita Joyin
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1葉
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