中山績子筆消息

- 人物
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作者中山績子
- 年代
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制作年 AD18
- タイトル
- ナカヤマイサコヒツショウソク
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
中山績子〈なかやまいさこ・1795-1875〉は、仁孝天皇〈にんこうてんのう・1800-46〉の宮人。権大納言正三位中山愛親〈なるちか・1741-1814〉の十四女。初名は美禰。文化4年〈1807〉東宮に入り、高松宮と称して、愛子(なりこ)と改名。文政11年〈1828〉績子と再度改名。典侍雇、典侍を経て弘化3年〈1846〉従三位となる。同年、孝明天皇〈こうめいてんのう・1831-66〉の践祚にあたり大典侍(おおすけ)に任ぜられた。この消息は、「桃の井」に宛てる。14代将軍徳川家茂の正室和宮〈かずのみや・1846-77〉の侍女・桃の井のこと。土御門晴親(つちみかどはるちか)の四女で、名は邦子、通称澄姫。万延元年〈1860〉和宮付の上臈となり、翌年江戸下向に随伴した。内容は、新年の挨拶状。文中「関白さま」は、九条尚忠(くじょうひさただ・関白在位:安政3年〈1856〉~文久3年〈1863〉)であろう。「いまだ揃いがたき時候に御座しまし候。弥よ、御機嫌良く成らせられ候。目出度く忝なく存じ参らせ候。関白様にも、いよいよ御機嫌良く成らせられ候。目出度さ、左様に候はば、此の強供御(おこわ=赤飯)、今日の御祝いにて御座しまし候由に候。いつもの如く目出度く参らせ候。猶々、御機嫌ども良く、幾久しく、かしく。/万々年迄も目出度く、相変わらずと祝ひ入り参らせ候。何れもよろしく御申し入れ成され候べく候。目出度く、かしく。桃の井様大典侍より」
萬々年迄もめて度相かはらすといわひ入まいらせ候何もよろしく御申入被成候へく候めてたくかしくいまた揃かたき時かふにおハしまし候弥御機嫌よくならせられ候めて度忝存まいらせ候関白さまニもいよ/\御機嫌よくならせられ候めてたさ左やうに候へは此こわく御けふの御祝にておハしまし候由候いつものことくめてたくまいらせ候猶/\御機嫌共よくいく久しくかしくより桃の井さま大すけ
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Lady Nakayama Isako
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1葉
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