烏丸光賢筆書状
- 人物
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作者烏丸光賢
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- カラスマルミツカタヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
烏丸光賢〈からすまるみつかた・1600-38〉は光広〈みつひろ・1579-1638〉の嫡男。細川忠興とガラシャ夫人との間に所生したむすめを室に迎えた。その兄が細川忠利〈ほそかわただとし・1586-1641〉である。累進して、寛永7年〈1630〉31歳で正三位・権中納言に至った。この手紙は、宛名に「細川越州様」とあるので、越後守に任じた細川忠利にさし出したもの。つまり、光賢夫人の兄にあてた手紙である。文面によれば、薫衣香(くんえこう)を調合して忠利に贈るに際して添えた手紙と知る。また、「息女、産後により、今に飛鳥井の所に伴きて存じ申し候ゆえ」とあるのは、二女(長女は忠利の嫡男光尚に嫁す)が飛鳥井雅章に嫁ぎ、その出産が臨月に迫っていることを報じている。これらの内部徴証からは、この手紙の年代を正確に判定することはできない。しかしながら、円熟した父親光広ゆずりの自由奔放な書きぶりから、30代半ばすぎの執筆と推定。潤渇こもごも、流れるような筆の速さが颯爽美を見せている。「此の薫衣香共、調合仕り候間、進上致し候。何かと致し御見廻、遅々、所存の外、存じ有るべく候。息女産後により、今に飛鳥井の所に伴きて存じ申し候ゆえ、弥、参上延引仕り候。尚、御産の日、申し上ぐべく候。恐々謹言。五月二十五日光賢/細川越州守様人々烏丸中納言光賢」
此薫衣香共調合仕候間致進上候何かといたし御見廻遅々所存之外可有存候息女産後ニより于今飛鳥井所ニつきて存申候ゆへ弥参上延引仕候尚御産日可申上候恐々謹言五月廿五日光賢烏中納言細川越州様光賢 人々
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Karasumaru Mitsukata
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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