安楽庵策伝筆書状

- 人物
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作者安楽庵策伝
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- アンラクアンサクデンヒツショジョウ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
安楽庵策伝〈あんらくあんさくでん・1554-1642〉は、京都の浄土宗誓願寺竹林院の僧。元和5年〈1619〉、紫衣の着用を勅許された。晩年は、竹林院の中に茶室・安楽庵を建て、そこに自適の生活を送った。文章の才が豊かで、加えて頓智に長けていた。笑話を集めた『醒酔笑(せいすいしょう)』(八巻)は、その代表的な著書で、落語本の元祖と評されて名高い。この手紙は、宛名を省略しているので誰に宛てたものかはわからないが、書き出しに「御成御仕合」とあるので、宛名の相手が高貴な人(関白近衛信尋〈このえのぶひろ・1599-1649〉か)を招き接待をしたことがわかる。その様子を知らされた策伝が、同慶の意を申し送ったものであろうか。とすると、この手紙の宛先は、親交を重ねていた権大納言烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉か。それに対し策伝は、相手の見事なもてなしぶりに賛辞を送り、自らが嵯峨の山に採ったという松茸を御裾分けすると加えている。文面に執筆年代の手がかりはないが、紙面にただよう枯れた味わいから推して、89の高齢で生涯を閉じた策伝の晩年期の筆跡、つまり70代終わりから80代に入ってからのものと推定される。「御成り御仕合せ、今に始まらざる御手柄(栖は誤写)ども書中に述べ難く候。御満足察し奉り候。此の松茸、嵯峨従り参り候とて、噂申し候。此の書付、新を一種に之を進じ候。一咲(=笑)。恐惶謹言。九月三日。策伝(花押)」
御成御仕合不始于今御手栖共難述書中候御満足奉察候此松茸従嵯峨参候とて噂申候此書付新を一種ニ進之候一咲恐惶謹言九月三日策傳(花押)
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ライセンスなど
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グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Letter by Anrakuan Sakuden
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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