蔓細工製装飾盾
- 人物
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収集者南洋興発株式会社
- 場所
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収集候補地1 ニューギニア地域 ニューギニア島北西海岸収集候補地2 セピック河支流ケラム川バナロ族
- 寸法
- L-cm × W-cm × H-cm
- 材質・技法・形状
- 歯牙(豚)、歯牙(イルカ類)、歯(人間)、人毛、貝(タカラガイ)、羽(ヒクイドリ)、蔓(カニクサ属)、植物繊維(サゴヤシ)、粘土、木
- コレクション
- メラネシア民族資料
- 所管
- 文学部 民族学考古学専攻
赤道の先に横たわるニューギニアで20世紀初頭に収集された楕円形の飾り盾で、極めて珍しい民族資料である。カニクサ属の蔓で編んだ網代を粘土で塗り固め、ブタとイルカ類の歯牙をその中に整然と埋め込んでいる。ヤシ科繊維を撚った綱と房が周りを取り囲み、ヒクイドリの黒い羽根が縁を飾る。中央には、盾部と同じ技法で造作された面長の仮面が付く。顎には縮れた人毛が植え込まれ、その直上に人の臼歯が並ぶ。下方に垂れ下がる鼻はセピック河下流域に広く認められる造形表現である。
詳細な記録は残っていないが、米国とオランダにある数少ない類例情報からセピック河東岸に流下するケラム川沿いのバナロ社会から収集されたと考えられる。村々は第二次大戦後にキリスト教の影響で大きく変わったが、それまでは男性小屋を中心に社会生活が営まれていた。長手40mほどの高床式で、短手に設けられた張り出しに入口があった。なかの祭壇には精霊像が祀られていたというから、本資料も祭祀とかかわる造形物として男性小屋に保管されていた可能性が高い。ブタやヒクイドリは重要なトーテム動物であり、ブタの歯牙は権威や富の証でもあった。
©山口徹
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- 分類
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資料分類 家屋 House地域 メラネシア Melanesia
- その他番号
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土俗品図集No. 1074
物理的特性
- 材質・技法・形状
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材質 歯牙(豚)、歯牙(イルカ類)、歯(人間)、人毛、貝(タカラガイ)、羽(ヒクイドリ)、蔓(カニクサ属)、植物繊維(サゴヤシ)、粘土、木
内容記述
- 備考
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類例掲載
Fine Arts Museum of San Francisco. 2005. New Guinea Art, Masterpieces from the Jolika Collection of Marcia and John Friede, p.146, cat. no. 122.
Meyer, A.J.P. 1995. Oceanic Art. p.209, Fig. 219, Konenann Verlagsgesellschaft mbH.
Le Fur, Y. 1999. Le Mort n’en Saura Rien. Paris: Musee des Art d’Afrique et d’Oceanie.
Juillerat, Bernard. 2000. Do the Banaro really exist?: Going back after Richard Thurnwald. Oceania 71: 46-66.
参考文献
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。