Object
神護寺一切経経帙
鳥羽法皇が発願し、のち、後白河法皇が文治元年〈1185〉に神護寺に施入した「紺紙金字一切経」(神護寺経)を収納するための経帙である。経帙は、何巻かずつの経巻を束ねて包む巻簀のこと。この経帙の端には紫檀の小さな木札がつけられており、この表裏にそれぞれ「大乗経」・「大宝積経」と経典名を彫刻し、金泥を塗って瑩き上げて荘厳を加える。このことから、二種の経論をこれで包み、経箱へ納め入れていたものと知る。黒墨で染めた竹ひごを種々の色糸で編み上げ、その裏には紙芯の上に雲母の板を貼る。縁は蜀江錦で囲む。紐は高麗組の組紐で、上方左右と紐の根締めに3つの鍍金蝶形金具を付けるという、手の込んだ作りとなっている。一具の中に「久安六年〈1150〉」の墨書が発見されたことから、その書写年代限定の重要な鍵となった。染織と金工の工芸美を遺憾なく発揮したこの経帙は、平安時代の貴族の耽美性と信仰の深さを示す一端としても見逃しがたい遺品である。
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OPEN DATADESIGN
Keio Object Hub では、データのオープン化を進めるだけではなく、オープン・データを活用してどのような体験がデザインできるか、さまざまな試みを行っています。
オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Scroll Wrap for Buddhist Scriptures
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1枚
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。