大般若経巻第九二
『大般若経』(大般若波羅蜜多経)は、「般若波羅蜜」(完成された最高の智慧)を説く多くの般若経典群の総称で、全600巻から成る。あらゆる仏典中で最大規模の経典。唐の玄奘の訳。『法華経』とおなじく写経の功徳を説く。この経典を供養するものは諸の神によって常に護られると説くことから、わが国においても、奈良時代以後、平安・鎌倉時代と、永い間にわたって、しばしば書写されている。これは、巻末に奥書に加えて、一群の写経(東大寺図書館蔵ほか17巻伝存)の奥書から、承安4年〈1174〉から安元3年〈1177〉にかけて書写供養された神宮寺経「伊勢国稲生西宮大般若経」1部600巻の1巻と知れる。巻第四四九の奥書によれば、和銅5年11月書写の「長屋王願経」に倣ってつくられたことがわかる。善恵房連円が、荒木村の住人に勧進して書写せしめたものである。平安時代後期における『大般若経』信仰の地方への普及の実態を示す貴重な資料である。当初から折本に作られたもの。取り扱いの利便を考え、転読供養(全部を読まないで、経題・訳者名・経文の巻頭・中・巻末など要所数行を略読すること)の儀式用に用意されたものである。閉じると一帖の形をなすが、背が糊付けされていないために、表紙を持ち上げると連続した本紙がひらひらと翻り、つむじかぜがぐるぐると回っているさまに似ていることから「旋風装」(旋風葉とも)と俗称される装丁方法である。
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ライセンスなど
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グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Dai-Hannyakyo Vol.92
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1帖
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