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祖霊像

Keio Object Hub
人物
場所
収集候補地1 ニューギニア地域 ニューギニア島北西海岸 チェンドラワシ湾
寸法
L11cm × W10cm × H27cm
材質・技法・形状
コレクション
所管
文学部 民族学考古学専攻

 1921年にサイパンで南洋興発株式会社を設立した松江春次氏が、蘭領ニューギニア探検の際に入手した木製の祖霊像。松江氏の子息が塾生だったこともあり、終戦後、三田キャンパスに所蔵された。「死者の魂」を意味するコルワルと総称される。両膝を立てて胸元に引き寄せた座法で、蹲踞姿勢をとる。多くは身体の前方に棒や杖のような意匠を持つ。コルワルは有力者の死に際して、専門の彫刻師によって作られた。彫刻中に哀悼歌が詠われることによって、祖先の霊魂が像に宿るとされた。完成したコルワルを通して、呪術師に憑依した祖霊に助言を求めたり、大いなる加護があると信じて危険な遠征に帯同したりした。以前のコルワルは首から下の座像で、白骨化した死者の頭蓋骨がその上に乗せられていたが、20世紀初頭にチェンドラワシ湾周辺諸地域でキリスト教が広まると、頭部も木彫で表現された。胴部に比べて頭部が異様に大きい姿形は、以前の名残であろう。

慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室 2017 『2016年度 慶應義塾大学 民族学考古学資料展 『人を模る造形の世界ー南洋・東洋・中近東ー』』民族学考古学研究室 pp.4-5
©高田さくら・澤村真理子

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オブジェクトの概要

場所
収集候補地1 ニューギニア地域 ニューギニア島北西海岸 チェンドラワシ湾
材質・技法・形状
L11cm × W10cm × H27cm
コレクション
メラネシア民族資料
AIタグ
立像 彫刻 木材 アーティファクト クリエイティブアート

ライセンスなど

資料番号
7
ライセンス
CC BY
画像
ライセンス

所管・分類など

所管
文学部 民族学考古学専攻
URL
基本分類
民族・考古

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(その他)
現地名 Korwar
分類
資料分類 彫像 Figure
地域 メラネシア Melanesia
番号
土俗品図集No. 1078

物理的特性

材質・技法・形状
材質

参考文献

南の會 1937『ニウギニア土俗品図集(上)』南洋興発株式会社、p. 120 1078
読売新聞社編 1962『文化人類の宝庫 ニューギニア 芸術展』
慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室 2017 『人を模る造形の世界-南洋・東洋・中近東-』pp.4-5

識別情報

タイトル(その他)
現地名 Korwar
分類
資料分類 彫像 Figure
地域 メラネシア Melanesia
その他番号
土俗品図集No. 1078

物理的特性

材質・技法・形状
材質

参考文献

南の會 1937『ニウギニア土俗品図集(上)』南洋興発株式会社、p. 120 1078
読売新聞社編 1962『文化人類の宝庫 ニューギニア 芸術展』
慶應義塾大学文学部民族学考古学研究室 2017 『人を模る造形の世界-南洋・東洋・中近東-』pp.4-5