日允筆円頓止観
- 人物
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作者日允
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ニチインヒツエンドンシカン
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
日允は、本阿弥光悦〈ほんあみこうえつ・1558-1637〉の孫。字(あざな)は玄通、号を本通院という。身延山久遠寺第26世の日暹〈にっせん・1586-1648〉に師事し、のち京都本法寺・下総中山の法華経寺・京都妙覚寺の住持を歴任した。弟子の日燿〈にちよう・1636-1697〉、またその弟子の日達(にったつ)とともに、蓮称して「允燿達(いんようたつ)」とよばれ、日蓮宗の中でも重きをなす一派となった。また、書は祖父光悦の影響をうけ、光悦流をよくした。筆力が強く、光悦と見分けがつかぬほどであったという。この作品にも両者の密接な関係を見ることができる。円頓(えんどん)とは、円満頓足の意で、すべてのものをまどかに欠けるところなくそなえていて、たちどころに悟りの境界が現われるということ。天台宗の開祖といわれる天台智顗〈ちぎ・538-597〉が講述した、法華三大部の一つ、『魔訶止観』(まかしかん・20巻)の巻第一に、(1)漸次止観、(2)不定止観、(3)円頓止観の三種の止観(心の散乱をとどめ、明知をもって法を観ずること)として記述されている。「円頓止観」は、最初から実相(宇宙の万象の生滅無常の相を離れた真実の相)を諦観する瞑想を示したもの。日蓮宗の僧たるかれが、『法華経』を「円頓一乗」として信奉、この「円頓止観」を揮毫したゆえんも明らかである。「円頓とは、初めより実相を縁ず、境に造(いた)るに即ち中道にして、真実ならざることなし。縁を法界に繋(か)け、念を法界に一にす、一色一香も中道に非ざることなし。己界(こかい)および仏界、衆生界もまた然り。陰入皆如(おんにゅうかいにょ)なれば、苦の捨つべきなく、無明塵労即ちこれ菩提なれば集の断ずべきなく、辺邪(へんじゃ)皆中正なれば道の修すべきなく、生死即ち涅槃(ねはん)なれば滅の証すべきなく、苦なく集なきが故に世間なく、道なく滅なきが故に出世間なし。純(もっぱ)ら一実相にして実相の外、更に別の法なし。法性寂然たるを止と名づけ、寂にして常に照らすを観と名づく。初後をいうといえども二なく別なし。是を円頓止観と名づく。日允」
円頓者初縁実相造境即中(道)無不真実繋縁法界一念法界一色一香無非中道己界及仏界衆生界亦然陰入皆如無苦可捨無明塵労即是菩提無集可断辺邪皆中正無道可修生死即涅槃無滅可証無苦無集故無世間無道無滅故無出世間純一実相実相外更無別法々性寂然名止寂而常照名観雖言初後無二無別是名円頓止観 日允(印「本通」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Yuandun Zhiguan by Nichi-in
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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