隠元隆琦筆一行書
- 人物
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作者隠元隆琦
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- インゲンリュウキヒツイチギョウショ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
隠元隆琦〈いんげんりゅうき・1592-1673〉は、江戸時代前期に来日した中国・明時代末期の禅僧。福州(福建省)に生まれた。29歳の時、福州黄檗山(おうばくさん)にて出家。43歳の頃、費隠通容(ひいんつうよう)の法嗣となる。承応3年〈1654〉、先に来日した興福寺(長崎県)の僧逸然性融〈いつねんしょうゆう・1601-68〉より度重なる懇請を受け、弟子20余名を連れて、ついに長崎へ渡った。時に63歳。のち徳川家綱〈とくがわいえつな・1641-80〉から宇治の地を与えられ、黄檗山万福寺を開創。日本黄檗宗の宗祖となる。かれは、宋の蔡襄〈さいじょう・1012-67〉や明の董其昌〈とうきしょう・1555-1636〉の書を学んだといわれ、文人的書風から出発して、気品に加え、独自な力強さを持つ、いわゆる黄檗流という書風に至った。木庵性瑫〈もくあんしょうとう・1611-84〉・即非如一〈そくひにょいち・1616-71〉とともに「黄檗の三筆」と呼ばれ、江戸時代の唐様(からよう)書道勃興の起爆剤となった。この一行は、『禅林類聚』(ぜんりんるいじゅう・20巻。元の智鏡・道泰等編。大徳11年〈1307〉刊)に収録される語、「竹密不妨流水過、山高豈礙白雲飛」の上の句を書写する。「竹は密にして流水の過ぐるを妨げず」。自己を忘じたる行履(日常の一切の行為)は、天下これを妨げるもの何ひとつないことをいう。
(印「臨濟正宗」)竹密不妨流水過黄檗隠元書(印「隆之印」)(印「隠元」)
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Single-line Calligraphy by Yinyuan Longqi
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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