Object
木造大日如来像

この如来は、その智慧の光明を昼夜の別なくふりそそぎ、昼夜で差が生じる日の神(太陽神)に比べても威力が大きいことから、大日如来と名付けられた。命名は、インド僧善無畏〈ぜんむい・637-735〉とその弟子一行〈いちぎょう・683-727〉が創案したものという。ことに天台宗・真言宗において信仰され、智徳を象徴する。この仏像は、胸のあたりに智拳印を結んでいるので、金剛界大日如来とみなされる(胎蔵界大日如来は法界定印)。木芯に漆下地の麻布を貼り、その上に漆を塗布して、さらに金箔を貼り重ねて、仏身を黄金身に仕上げている。頭上の宝冠は江戸時代の後補ながら、その他は台座・蓮華座および後背ともども原初の完好な姿をとどめる。大日如来の作例としては、奈良・円成寺の運慶〈うんけい・?-1223〉作・金剛界大日如来像が有名。これはその作風に似通うものがあるので、運慶の弟子、あるいはその一門の調進と推定される。かような作品を、日本彫刻史においては、「慶派」の作品として尊重する。力強さの中に優美を加味する優品である。
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OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Dainichi Nyorai (Mahaavairocana) Statue
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1躯
Keio Object Hubでは、試験的な取り組みとして、AI(機械学習)を用いてキーワードを付与し、検索やフィルタリングに使用しています(AIサジェスト)。
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