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豪潮寛海筆仮名法語

Keio Object Hub
人物
年代
制作年 AD19
タイトル
ゴウチョウカンカイヒツカナホウゴ
コレクション
所管
斯道文庫 キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-001369-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
手書き 表情 アート フォント

豪潮寛海〈ごうちょうかんかい・1749-1835〉は、天台宗の僧。はじめ快潮と字(あざな)したが、のち豪潮に改めた。号は八万四千煩悩主人・無所得道人など。肥後国(熊本県)専光寺の二男として生まれる。7歳で肥後の繁根木山(はちぎさん)寿福寺に入り、豪旭(ごうきょく)阿闍梨に師事して剃髪した。16歳で比叡山に登り、正覚院の豪怒(ごうじょ)大僧正に師事。20歳で灌頂を伝授して楞厳院(りょうごんいん)に住んだが、28歳のとき、師であった豪旭が病となったため帰国し、寿福寺の寺主となった。その後は、世間からの帰依も多く、西日本各地に赴き加事祈祷を行ない、その結果数々の効験があったという。75歳で柳原御祈願所を創建、また、長栄寺を再建するなど、晩年にもかかわらず最後まで法門を興し続けた。これは、豪潮の仮名法語。仏道修行における悟道の本性を「目無し」(盲目) にたとえて述べる。近世に入って、広く親しまれ愛読された、一休宗純〈いっきゅうそうじゅん・1394-1481〉の著作と伝える『目無草』の「目無しどちどち、声についてましませ」の本質を言い換えた文章といえる。すなわち、目無しとは、万物に本来そなわっている性質であり、仏性を感得する本質であることを説く。豪潮の仏教観の一面を知る好資料である。独特の書法ながら、晩年の豪放な書風に比して、みずみずしい線情である。壮年期の執筆か。「人の心の目は竪に付き横に付き、又筋違いに付くが故に、さまざまと迷いを見出すものなり。唯、目無しとなるならば、人我(我執)の私欲無く、本心自性の光を見出し、見ずして一切のものを見、学ばずして万事に通ずべし。この処を一休禅師も、「目無どしどし、声についてましませ」と申されけむ。脚下に目を付ければ、目無となるべし。御用心、御用心。/世の中は唯に座頭の丸木橋/渡る心で渡るなるらむ/金剛豪潮識す」

人の心の目は竪につき横につき又筋違ひにつくがゆへにさまざまと迷ひを見出すものなり唯目なしとなるならば人我の私欲なく本心自性の光を見出し見ずして一切のものをみ学ばすして萬事ニ通ずべし此處を一休禅師も目なしどしどし聲についてましませと申

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-001369-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

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所管・分類など

所管
斯道文庫
キャンパス 三田
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基本分類
美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Buddhist Sermon in Hiragana Script by Gocho Kankai

物理的特性

重量と数量
員数 1巻

来歴

もとは10.3cm幅の折帖

識別情報

タイトル(英題)
Buddhist Sermon in Hiragana Script by Gocho Kankai

物理的特性

重量と数量
員数 1巻

来歴

もとは10.3cm幅の折帖