高泉性潡筆一行書

- 人物
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作者高泉性潡
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- コウセンショウトンヒツイチギョウショ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
高泉性潡〈こうせんしょうとん・1633-95〉は、中国福州府(福建省)の福清県出身の明代黄檗宗の僧。両親が早くに没したため、13歳で仏門に入った。隠元隆琦〈いんげんりゅうき・1592-1673〉の法嗣・慧門如沛(えもんじょはい)に師事して法を嗣いだ。別号は雲外、曇花(どんか)道人。寛文元年〈1661〉、29歳のとき隠元の命により木庵性瑫〈もくあんしょうとう・1611-84〉とともに長崎に渡来し、のちに宇治の黄檗山万福寺に入る。金沢藩主前田綱紀〈まえだつなのり・1643-1724〉、後水尾天皇〈ごみずのおてんのう・1596-1680〉らの篤い帰依を受け、ついには帰化した。山城(京都)伏見に仏国寺(ぶっこくじ)を開山したのち、元禄5年〈1692〉には60歳で黄檗山万福寺第5代の法席を継ぎ、「黄檗の中興」と謳われた。同8年〈1695〉6月、江戸に出て5代将軍徳川綱吉〈とくがわつなよし・1646-1709〉に法を説くが、同年10月示寂。大円広慧国師・仏智常照国師と諡(おくりな)される。文章に巧みで「文高泉(ぶんこうせん)」と称され、書は董其昌〈とうきしょう・1555-1636〉に類するといわれた。「黄檗物」(黄檗僧の墨跡)の中でも、格調の高さは随一である。「一帯の雲」は、文字通り、ひとすじの雲の意。禅の世界では、「夏雲、奇峰多し」というように、雲そのものの形を楽しむ心もあるが、また、峰頂にかかる雲に、人間の煩悩を想定することもある。一気呵成に書写した闊達な筆致は、高泉遺墨中でも白眉の一作である。
(印「臨済正宗」)一帯雲高泉(印「一字高泉」)(印「性之印」)
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ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Single-line Calligraphy by Gaoquan Xingdun
物理的特性
- 重量と数量
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員数 1幅
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