躬恒集切

- 人物
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作者荒木素白
- 年代
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制作年 AD17
- タイトル
- ミツネシュウギレ
- コレクション
- センチュリー赤尾コレクション
- 所管
- 斯道文庫 キャンパス 三田
凡河内躬恒〈おおしこうちのみつね・生没年未詳〉の家集『躬恒集』の断簡。布目打ちした紙に、金泥で型文様を施し、さらに銀泥で波を、金泥で千鳥を描いた装飾料紙を用いており、そこに上代様(じょうだいよう)の書風で書かれている。料紙の時代性と書風により、この断簡の筆者は、江戸時代初期の上代様の書家・荒木素白〈あらきそはく・1600-85〉と判断される。素白は京都の人で、名は光辰(みつとき)、通称を三次(みつぎ)といい、のち内膳と改めた。初め烏丸光広〈からすまるみつひろ・1579-1638〉の家臣であったが、のち備後(広島県)福山藩主・水野勝成〈みずのかつなり・1564-1651〉、ついで伊勢(三重県)津藩主・藤堂高虎〈とうどうたかとら・1556-1630〉に仕え、帰京後は再度烏丸家に近侍した。さらに、京都霊隠寺の一絲文守〈いっしぶんしゅ・1608-46〉に参禅、剃髪して虚空素白(こくうそはく)と号した。書は藤木敦直〈ふじきあつなお・1582-1649〉について大師流(だいしりゅう)を学んだが、上代様(じょうだいよう)に心引かれて古筆の模写に励み、上代様中興の祖と仰がれた。リズミカルな変転自在の筆致に、素白の習書の成果が遺憾なく発揮されている。
朱雀院をみなえしあはせのうたをみなえしあはせのうたををみなえしといふいつもじをくのかしらにおきてよめるをゝぬきて見るよしもがなゝがらへてへぬやとあきのしらつゆのたきよ(=を)りつればみてあきのひはなぐさめつへてこの花をしらせてもがな
オブジェクトの概要
ライセンスなど
所管・分類など
グループのオブジェクト
OPEN DATADESIGN
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オブジェクトの詳細
識別情報
- タイトル(英題)
- Mitsune Shu-gire (Detached Segment of Mitsune Shu)
物理的特性
- 重量と数量
-
員数 1幅
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初期ローンチ時は、Google Cloud の Vision APIを利用して、各オブジェクトの画像を解析し、自動的にキーワードを付与しています。