Object

連弧文縁龍文鏡

Keio Object Hub
年代
制作年 戦国−前漢時代(紀元前3ー紀元前2世紀)
タイトル
レンコモンエンリュウモンキョウ
寸法
径15.8
材質・技法・形状
コレクション
所管
ミュージアム・コモンズ キャンパス 三田
資料番号
AW-CEN-000082-0000
ライセンス
CC BY 画像ライセンス
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

URL
基本分類
美術
AIタグ
アート サークル パターン 天井 エレクトリックブルー

 蟠龍と呼ばれる、3匹のとぐろを巻く龍が大胆に図案化された鏡。鏡の発明について、中国では伝説上の人物である黄帝が鋳造をはじめた、という伝承が残るが、いつ頃から用いられるようになったのか、具体的な時期ははっきりしない。少なくとも殷時代(紀元前16–紀元前11世紀ごろ)から使用が始まり、ただ日用品として物のすがたを映すだけでなく、祭祀の場でも用いていたと考えられている。表の鏡面を磨き、背面の鈕(つまみ)に紐を通して使用していた。
 鏡は平滑で薄い形状である。縁を囲むのは円を重ねた連孤文で、さらにその内側は小さな渦巻き文で埋め、中央には3つの山型をなした三稜鈕がある。こうした様式的特徴は古様に分類されるもので、戦国から前漢時代にかけて制作された鏡とみられている。なお、この時代に漢文を使用した銘帯鏡の鋳造は始まっておらず、後漢時代(25–220)の到来を待たねばならない。(小松)
[参考文献]樋口隆康『古鏡』新潮社、1979年
文字景 —— センチュリー赤尾コレクションの名品にみる文と象」展(2021.4 慶應義塾ミュージアム・コモンズ)図録 掲載

戦国鏡から前漢鏡にかけて変化したものの一つに、縁の装飾がある。戦国時代は、さじ状の形を持つほかには、特に装飾はされていなかったが、前漢時代に入り、縁を連弧で囲ったものが多く見られるようになる。この鏡は、渦文(うずまき状の文様)の上に龍の図という古式の文様で、鈕の様式も戦国時代のものであるが、縁は連弧文であり、戦国後期から前漢前期の製作と見られる。

オブジェクトの概要

ライセンスなど

資料番号
AW-CEN-000082-0000
ライセンス
CC BY
クレジット表記

慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

画像
ライセンス

所管・分類など

所管
ミュージアム・コモンズ
キャンパス 三田
URL
基本分類
美術

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オブジェクトの詳細

識別情報

タイトル(英題)
Mirror with Linked Arcs and Dragons

物理的特性

重量と数量
員数 1面
材質・技法・形状
材質 錫水銀膜あり

識別情報

タイトル(英題)
Mirror with Linked Arcs and Dragons

物理的特性

重量と数量
員数 1面
材質・技法・形状
材質 錫水銀膜あり